透析患者さんは次の様な要因で低栄養になりやすいと言われています。
・短い透析時間により老廃物が溜まることや活動量低下により食欲不振を起こしやすい
・食事制限による栄養素の不足
・透析治療でアミノ酸や水溶性ビタミン(B1・B2・B6・C・葉酸)が失われる
・慢性的な炎症によりエネルギーの合成力が低下している
・タンパク質やエネルギーの不足を補填するために、筋肉など体たんぱくが分解される
こうした低栄養状態は、サルコペニア(筋肉量の低下)→フレイル(虚弱状態)→
ADL(日常生活動作)低下→食欲不振→寝たきりといった負の連鎖を招き、生命予後にも深刻な影響をもたらします。
基本的に透析患者さんは塩分やリン、カリウムの制限がありますが、低栄養の患者は薬剤を積極的に使い、エネルギーや栄養素の確保を優先するためしっかり食べることが肝心です。
今回は低栄養を予防する食事の工夫についてお伝えします。
- 好みや食習慣を優先する・食事回数を増やす

好きなもの、口に合うものを積極的に取り入れる。
例えば主食はいつも同じものにせずおにぎりや炊き込みご飯、お寿司、サンドイッチ、麺類など変化を持たせる。
またヨーグルト、牛乳、アイスクリーム、プリン、
温泉卵、卵豆腐など喉ごしの良い食品を取り入れる。
またクッキーやチョコレート、小さめのおにぎりやパンなど手軽に食べられる自分好みのものを食事の間にプラスしてカロリーを摂取する。
- 味付けを工夫する

レモンや柚子、酢、梅で酸味を、唐辛子やわさび、からし、山椒、カレー粉で辛みを加え、味に変化を出す。
これらは香りも良く食欲をそそります。
- 食材選びや調理法を工夫する

同じ魚料理でもさしみや汁物、蒸し物などの油を使わないヘルシーな調理法より、油やバターや油で揚げる方が多くのカロリーを摂取できます。
煮物であれば砂糖を多めに入れる、和え物であればマヨネーズをプラスするなどプラスカロリーの考えで調味料を加えることもオススメです。
- 調理の負担を減らし食べたい時にすぐ食べられるようにする
調理が面倒で食事そのものを避けたり、調理の時間がかかって食欲が減退したりすることがあります。出来るだけ調理の手間を省き食欲を感じた時にすぐ食べられるようにするのも一つの手です。
缶詰や日持ちのするレトルト食品、チルド惣菜、冷凍食品を常備しておくと便利です。他にも食材の宅配、宅配弁当と利用する、ヘルパーに調理を依頼するといった方法ががあります。
- 食環境を変える

外食や食事会などに参加すると、会話が生まれて気分転換にもなり、1人で食べるよりも楽しんで食事が出来ます。
栄養補助食品は、少量で栄養量を補えるので便利です。
いろいろな味があり、飲料、ゼリー状など種類も様々です。
ドラッグストアや薬局、一部のスーパーなどで購入できます。
posted by じんたろう at 10:34|
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