2025年11月28日

糖尿病

1,糖尿病とは

血管が傷つき、もろくなって、硬くなってしまい動脈硬化を起こす病気です。
 心臓病、失明、下肢切断など重症な合併症を引き起こします。

2、透析患者さんの検査値の見方

透析患者さんは、GA値と血糖値を指標とします。

〇 GA(グリコアルブミン):20%以下

但し心臓病のある方は、24%以下

70歳以下の方は、20%以下でも 透析前血糖が200mg/dl以下 かつHbA1c;6.5%以下としています。

〇 透析前血糖値:180mg/dl未満としています。

  • 治療法方

《食事療法・運動療法が大事!!》暴食.png

  • 肥満の方は、200〜300kcal/日少なく摂取すること!!

低栄養の方(アルブミン3.4以下)は、蛋白質(肉、魚、卵、豆腐、豆類)を多く取りましょう。

また、砂糖を多く含むジュースや缶コーヒー(微糖も)、ヤクルト、アイスクリーム、ジャム、菓子パン(メロンパンは、カロリーが高い)、あめ、お菓子は、控えましょう。
のどがイガイガするからとトローチをよく摂取する方がいますが、よくありません。
動物性脂肪類(肉類、ラード、牛乳や乳製品のほか、ケーキ、チョコレート、アイスクリームといったバターや乳脂肪を使った洋菓子類)や、ポテトフライ、ハンバーガー、ドーナッツは、コレステロールや中性脂肪を増やし、動脈硬化を促進させる危険性が高いです。適量摂取を心がけることが重要です。中性脂肪、悪玉コレステロールの上昇にもつながります。

  • 運動

糖尿病の方だけではなく、みなさん、運動はとても大切です。透析患者さんは、透析治療中に4〜5時間横になっているため、それだけでも運動不足、筋力低下が起こりやすい状態です。レジスタンス運動、ラジオ体操、足踏み、ストレッチ、ウオーキング等出来る運動を毎日続けることが重要です。筋肉量と水分量は、互いに関連しており、筋肉が少ないと水分バランスも崩れやすくなります。しっかり運動して筋肉量を維持することで血圧の変動やクランプなど、透析治療時の症状緩和になります。 とにかく、運動しましょう!!認知症予防にも効果があるといわれています。

4、シックデイの対処法sickday.png

発熱、下痢、嘔吐など症状が強い時、食事がとれない時をシックデイといいます。
以下のような症状があるときは医師に相談しましょう。

@高熱 A下痢、嘔吐 B食事が全くとれない

C高血糖(350mg/dl以上)が続くとき

D意識状態の悪化がみられるとき 

インスリン注射.png血糖値を3〜4時間おきに測定して、症状、血圧、体温などメモに残して医師に相談してください。 自己判断でインスリンや飲み薬を中止することはしないでください。

基本の対処法

*ロングタイプのインスリン(11回タイプ)は、基本減量せず接種してください。速攻型、超速攻型(13回)は、血糖値・食事量に応じて調節(減量)してください。

*内服薬の「レバグリニド」は、食事を全く摂取出来ない状態であれば、中止してください。


5、低血糖になってしまったら低血糖.png

低血糖の症状は、イライラする感じ、脱力感、目のちらつき、冷や汗、動悸、手足の震えなどです。
→→放置すると意識障害、痙攣、昏睡となります。
このような症状があれば、ブドウ糖を10gあるいは砂糖を20g摂取してください。低血糖はいつどこで起こるかわかりません、常にブドウ糖を持ち歩いてください。インスリンを打っている方は特に注意しましょう。

頻回に低血糖が起こって心配な場合、医師に相談してください。家族にも知っておいてもらって、すぐ対処できるようにしましょう。

6,最新の血糖を測定する装置の紹介です。

24時間連続的に血糖値を測定してくれるセンサーが発売されました。リブレといいます。

リブレ.png

仕組み: 腕に貼ったセンサーが血糖値を継続的に測定し、スマートフォンのアプリで血糖値の変動を確認できます。(4週おきに張り替え、入浴も可)

リブレの特性

1,毎回、針をさして血糖を測ることなく、スマートフォンをセンサーにかざすだけで血糖値がわかります!!(実際は、血液検査での血糖値と差がありますが、それも考慮しながらの調整となります。)

2,血糖値がグラフで表示されます。医療機関でも血糖値を確認できるため、いつ低血糖や高血糖が起きているかを把握でき、食事や運動の指導、インスリンの調整が行えます。また、ノートへの記載が不要となります。

3,低血糖時は、アラーム設定ができるため、リスク回避が可能です。

4,家族とも共有できるため、打ち忘れや低血糖時の対処に役立ちます。

インスリンを自己注射されている方は保険適用となります。また、医療機関でも血糖値が確認できるためインスリンの調整を速やかに対応でき、GA値の改善が見込めます。 

posted by じんたろう at 11:09| Comment(0) | 糖尿病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月01日

スポーツの秋

いくぶん残暑も和らぎ、しのぎやすい日が多くなりました。

今月のテーマは運動についてです。

透析患者さんで、運動をしている方が元気だという報告があります。透析患者さんは日常的な運動を控えがちで筋肉量も減り、運動不足になっている方が少なくありません。そのため体力が低下し血圧や心拍数が安定せず十分な透析が行えず、食欲不振から低栄養になる可能性があります。

でも・・・体力は適切な運動・栄養・十分な透析で回復する事が出来るのです。

〜運動の効果〜

運動1.png○最大酸素量の増加(身体全体に酸素が行き渡りやすくなる)

○貧血の改善

○高血圧や心疾患などの生活習慣病の改善              

○透析中の低血圧予防

○栄養障害の改善

○睡眠の質の改善

○便通の改善

○ストレス解消

○死亡率の低下など

運動を行うことでエネルギー消費が増え筋肉量の増加につながりますが、食事摂取量が少なくエネルギー不足になると痩せて筋肉もつきません。炭水化物.png

食事摂取と運動のバランスが大切です。

エネルギーになる炭水化物、《ご飯やパン餅》と身体をつくるたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品)は過不足なく摂りましょう!但し、糖尿病がある方はご相談ください。


〜運動の種類〜

大きく分けてレジスタンス運動(筋力トレーニング)と有酸素運動2種類があります。

両方を組み合わせて行いましょう。

★レジスタンス運動 :抵抗をかけた状態で行う運動、筋力強化の目的の運動運動2.png

頻度     週23回が目安

運動の強さ  続けて1015回行える「ややきつい」くらいの運動

        慣れてきたらセット数を増やしましょう。

運動の例   スクワット・ダンベル体操・ゴムバンドなど。

★有酸素運動 :比較的弱い力で長時間行える運動運動3.png


頻度     週35回が目安

運動の強さ  10分以上続けられる運動

      目標は1日合計20分以上としましょう。

運動の例  ウオーキング(早歩き)自転車こぎ、スイングなど。


運動する上での注意

運動4.png

これまで運動習慣のない人がいきなり運動を始めてしまうと

心臓、筋肉などに対する負担が強くなってしまいます。

心配な方は医師と相談し運動の頻度や強さ、

時間を決めて行って行きましょう。

posted by じんたろう at 00:00| Comment(0) | 運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月07日

インフルエンザとコロナ感染症

本来の時期が来つつあるインフルエンザとまだまだ油断ならないコロナについてのお話です。

コロナ・インフルエンザに 「かからない」 「うつさない」 よう、日頃から感染予防を心がけましょう!

コロナ・インフルエンザ予防対策6か条

  • 手洗い・うがい

うがい.png 外出後は、石けんでしっかり手洗いし、うがい(水道水でも効果あり)を行う。

 外出時の手洗いは、アルコール消毒のみでも効果的。



  • マスクの装着マスク着用.png

     人混みや建物内ではマスクをつける。

  • 人混みの多いところへの外出はできるだけ控える

     体調が整わない時は特に、他の人との接触をできるだけ少なくする。

  • 室内の環境を整える

     室内の温度は20度程度、湿度は60パーセント程度に調整し、換気を行う。

  • 生活習慣に気をつける

     栄養バランスのよい食生活を心がけ、睡眠・休養を十分にとる。

  • ワクチン接種

  重症化予防のためになるべく接種しましょう。

インフル感染経路.png

風邪かな・・・もしかしてコロナ?!インフルエンザ?! 

感染?.png

高齢であったり、ワクチンを接種した場合、感染しても症状が軽く、風邪と思っていたのが、実はコロナやインフルエンザだったということも少なくありません。ご自分で判断されず、必ず診察を受けてください。

感染連絡.pngそのため、37.5度以上の発熱や風邪症状があれば、

透析日時関係なく 早めにかかりつけの医療機関に電話をされるようお願いいたします。また、ご家族がコロナ・インフルエンザになった場合もご連絡ください。

posted by じんたろう at 11:06| Comment(0) | インフルエンザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする