2024年05月24日

バスキュラーアクセスとシャント

皆さん 「バスキュラーアクセス」 をご存知でしょうか?

バスキュラーアクセスとは、透析を行う際の血液の出入りに係わる仕組みのことです。

その中で 自己血管・人工血管を使用したものをシャント、直接動脈を使用したもの(動脈表在化)・カテーテルを使用したものを非シャント と呼びます。

今回は、多数を占めるシャントについてお話させていただきます

長期にわたり使用するためにも、閉塞・狭窄、感染、出血などの合併症を予防することが重要です買い物.png

閉塞・狭窄

症状: シャントの音の変化(聞こえない・高音など)、痛み、冷感、血管が固い など

原因: 腕枕・血圧測定・腕時計・腕に荷物をかける等の血流を妨げる行為、血圧低下

予防: 原因になりえる事を行わない、血管を触れたり聴診器で血流音を聞く習慣をつける、自宅血圧測定、にぎにぎ運動で血管を発達させる

対応: 血管を広げる手術(PTA)、シャントの再建手術


シャント危険2.png



感染

症状: 赤み、腫れ、熱感、痛み、発熱 など

重症の場合敗血症をおこし命に係わることもある      

原因: 皮膚のバリア機能の低下(かき傷・テープかぶれ・乾燥 など)、皮膚の不衛生、外傷 など

予防: 透析日の入浴は控える、石けんを泡立てて優しく洗いばんそうこう.png

しっかりすすぐ、保湿ケア(特に入浴後)、爪切り、

絆創膏は翌日には剥がす、汚れたらすぐに洗う

対応: 抗生剤の使用

シャント危険.png





出血

原因: 止血が足りなかった・または再出血、外傷 など

対応: 外出血の場合…出血部の圧迫止血(1015分程)

    内出血の場合…当日は冷やす

シャント内出血.png






シャントに異常を感じたら、すぐにかかりつけの病院やクリニックへご連絡ください!

posted by じんたろう at 10:57| Comment(0) | シャント管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月01日

シャントについて

シャント自己管理の基本

血液透析では、1分間に150400mlの血液を体から取り出す必要があります。普通の静脈血管では、これだけの血流量を確保できないため、血液透析患者では手術によって動脈と静脈をつなぎ合わせ、血流の多い血管(シャント)をつくります。シャントは効率よく透析を行うために必要不可欠ですが、管理が十分に行き届かないと合併症を引き起こしてしまいます。そのため、シャント管理は大変重要なのです。

シャント感染の予防

透析前の自己管理

穿刺をする際、穿刺部周囲の皮膚に付着している微生物が体内に入り込むリスクが高まります。消毒だけでは感染の原因になる微生物を十分に除去することができないため、穿刺前には石鹼を使用して流水でシャント肢を洗い、微生物を除去するようにしましょう。

日常の自己管理(スキンケア)

皮膚の乾燥や透析患者特有のかゆみの出現により掻き傷などの皮膚トラブルを起こすと、易感染状態となります。日頃から皮膚の状態を良好に保つことは、感染を予防するうえで欠かせません。また、穿刺部周囲の皮膚の状態がいつもと違う場合、皮膚が赤い・熱感がある・腫れている・硬い・痛いと感じた場合にはスタッフにおしらせください。

シャント1.png

正しい入浴方法・体の洗い方

・湯の温度はぬるめにする。

・身体を洗う際、刺激の強いタオルは避け、泡でやさしく洗い、十分にすすぐ。

・低刺激のせっけんを選ぶ。

・入浴後は潤いを保つ為に保湿ケアをする。

(注意)透析後は、穿刺部の十分な止血が確認されれば、穿刺部を貼付剤で保護してシャワー浴をすることも可能です。浴槽内には微生物が多く、穿刺部から体内に侵入する可能性があるため、透析を受けた当日の入浴は避けた方がいいでしょう。


シャントの狭窄・閉塞の予防

リンとカルシウムの値を正常にコントロールして、血管内の石灰化を予防しましょう。(透析患者さんのリン正常値;3.56.0

【よく聞かれる質問】

Q; リンの多い食品には何がありますか?

A; 食品中のリンはタンパク質と結合しているので、主要なタンパク質源となる魚介類・肉類・卵類・乳製品・加工食品に多く含まれています。 加工食品に用いられる食品添加物由来の「無機リン」は吸収率が90%以上なので、加工食品の摂りすぎには注意しましょう。

  

除水量が多くならないようにして急激な血圧低下を起こさないようにしましょう。

シャントを大切に!!

▲シャント側で腕枕・手枕をしない  

▲冬の衣類は手首の圧迫を避けるシャント2.png

▲シャント側の腕に腕時計をしない  

▲シャント側の腕をぶつけない

▲シャント側の腕で重い荷物をかけない

posted by じんたろう at 17:30| Comment(0) | シャント管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月13日

シャント管理

シャントは、血液を体外にだして尿毒素や水分を取り除き、きれいになった血液を体に戻すための大切な、命を繋ぐ血管です!!

シャントとは?

普通の血管では、大量の血液を体外に出して循環させることは不可能です。

動脈と静脈をつなぎ合わせ静脈の血流を多くしたシャントを造る必要があります。

シャントが詰まったり血管が細くなったりすると痛みが伴ってきます。針を刺すことも困難になり、透析もできなくなります。

どんなことが起きる?

1、閉塞・狭窄 ⇒ 血管が狭くなること、血栓などにより血流が遮断されること。

(そうなる前に対策をしましょう!!)

2、感染 ⇒ シャントが細菌などによって感染すること。   

(人工血管は特に注意が必要!!)

シャント肢に傷を作らないようにしましょう!!

3、出血 ⇒ 針穴からの出血やシャント肢を傷つけて起こるもの。シャント1.png


シャントがつまると透析が出来なくなるため手術をして、新しくつくりかえなければなりません。


シャントトラブルを起こさないために日常で気をつける事    

  • シャントの流れを確認する。(音、拍動の有無)
  • シャントの血液の流れをよくする。

(ニギニギボールで手の運動を毎日しましょう❕)

  • シャントを清潔に保ち傷つけないように注意する。
  • 透析間の体重増加は3〜5%以内にする。

(適正なドライウェイトを維持する。)

  • 血圧を下げすぎない。

(血圧が下がった時は足を上げて安静にする)

  • 腕枕をしない、肘にバックなどの荷物をかけない。
  • シャント2.png
  • もし、シャントに異変を感じたらすぐにかかりつけのクリニック・病院へすぐにお知らせください。
posted by じんたろう at 17:17| Comment(0) | シャント管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする