今月のテーマは『運動』についてです。
最近、透析患者さんで運動をしている方が元気だという報告があります。
透析患者さんは日常的な運動を控えがちで、筋肉量も減り運動不足になっている方が少なくありません。そのため体力が低下し血圧や心拍数が安定せず十分な透析が行えないことがあります。
でも・・・運動することでこれらの問題は改善出来ます。
○貧血の改善
○高血圧や心疾患などの生活習慣病の改善
○透析中の低血圧予防
○睡眠の質
○栄養障害の改善
○便通の改善
○ストレス解消
○死亡率の低下など
運動を行うことでエネルギー消費が増え筋肉量の増加につながりますが、食事摂取量が少なくエネルギー不足になると痩せて筋肉もつきません。食事摂取と運動のバランスが大切です。
エネルギーになる炭水化物、《ご飯やパン餅》と身体をつくるたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品)は過不足なく摂りましょう!
運動の種類
大きく分けてレジスタンス運動(筋力トレーニング)と有酸素運動の2種類があります。
両方を組み合わせて行いましょう。
★レジスタンス運動
頻度 週2〜3回が目安
運動の強さ 続けて10〜15回行える「ややきつい」くらいの運動
慣れてきたらセット数を増やしましょう。
運動の例 スクワット・下肢挙上・ゴムバンドなど
目的 比較的弱い力で長時間行える全身運動
頻度 週3〜5回が目安
運動の強さ 10分以上続けられる運動
目標は1日合計20分以上としましょう。
運動の例 ウォーキング(早歩き)ストレッチ、スイミングなど
運動の後は・・・筋肉疲労の回復や筋力アップに必要な栄養素を多く含んだ食事を摂取しましょう!!
分岐鎖アミノ酸〈臓器、皮膚、筋肉、髪、爪、血液などの材料〉
タンパク質・・・マグロ、かつお、あじ、さんま、チーズ、牛肉、鶏肉
必須脂肪酸〈体内で作れない栄養素、欠乏すると皮膚の炎症などを起こす〉
あまに油、大豆油、ごま油、なたね油、オリーブ油
これまで運動習慣のない人がいきなり運動を始めてしまうと心臓、筋肉などに対する負担が強くなってしまいますのでウオーキングから始めてみましょう。
心配な方は医師と相談し運動の頻度や強さ、時間を決めて行いましょう。

