2018年05月01日

外食を工夫して楽しもう!

外食ではどうしてもリン・カリウム・塩分の摂取量が多くなってしまいます。今回は摂取量を少なくする工夫をお話しします。


飲薬.png@外食時にリン摂取量を少なくする工夫

〇タンパク質が多いメニューには注意しましょう。

〇主菜となる肉類、魚類や卵、豆腐などのタンパク質、すなわち「おかず」が多いとリン摂取量が多くなります。おかずの多いメニューには注意が必要です。

〇リン吸着薬は必ず医師の指示通りに、飲み忘れのないように飲みましょう。

〇外出時用に持ち歩くようにすると良いですね。


A外食時にカリウム摂取量を少なくする工夫肉とサラダ.png

〇野菜・フルーツは控えめにしましょう。

〇肉類・魚類はカリウムが豊富です。ステーキなどの肉類や刺身などの魚類でタンパク質の摂取が多くなる場合は、同時にカリウムの摂取も多くなるので注意しましょう。

〇野菜は通常、湯でこぼしや長時間水にさらしたりされていませんので注意が必要です。



塩分6g.pngB外食時に塩分摂取量を少なくする工夫

☆注文時の工夫

〇「薄味」や「こしょうのみで焼いて下さい」など味付けもオーダーしましょう。

〇味の加減や材料がわかるメニューを頼みましょう。

〇ドレッシングやマヨネーズが付く場合は、注文時に別の器に入れるように頼んで自分で調整しましょう。

〇外食する時は家庭での食塩を使わないなど計画的に

食塩管理を行い減塩しましょう。

☆メニューごとの工夫 定食○.png

〇自分で塩分の加減ができるメニューを選びましょう。

〇丼ぶり物はすでに調理されており自分では塩分管理が出来ません。丼ぶり物より定食を選びましょう。

〇漬物やみそ汁を残すだけでも食塩摂取量が2〜3g程度抑えることが出来ます。

〇鍋物は塩分摂取量が多くなるので要注意です。

〇麺類の汁は残すようにしましょう。


注文.png

 外食を我慢するのではなく、工夫をして楽しみましょう!

      残す勇気を持ちましょう!

    1回の食事だけに注目せずに1日の摂取量が守れたらいいのです!

      (塩分:6g  リン:700〜1100r  カリウム:2000mg) 

posted by じんたろう at 09:36| Comment(0) | 心不全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

災害時の準備

2011年3月11日の東日本大震災から7年、2016年4月の熊本大地震から2年が経過しようとしています。
今回は災害時についてもう一度お伝えしようと思います。これを機会に防災グッズの見直しをよろしくお願いします。

透析をしない日に地震が発生した場合
(1)かかりつけの病院に電話で連絡してください。
この場合、家庭の固定電話や携帯電話よりも公衆電話の方がつながりやすいです。あらかじめ自宅近くの公衆電話の設置場所を確認しておいて下さい。
(2)電話がつながったら、透析スタッフから具体的な指示を受けてください。(災害の程度によっては即答できない場合があります。)japan.png
(3)かかりつけの病院が壊滅状態になり情報提供ができない場合は、ご自分で透析施設を探し出さなければなりません。透析施設を探すのは電話帳からでも可能ですが、保健所や各都道府県の腎協に問い合わせて、それぞれの都道府県の透析施設の情報を得ることができます。日本透析医会は、過去の大震災の経験を教訓として支援の広域化を目指し、「災害情報ネットワーク」の整備を行い支援の中核を担えるようになっています。
(4)当院は福岡県透析医会に登録しているので、日本透析医会の災害ネットワークを利用して、福岡県内外での透析病院の紹介先のネットワークができるようになっています。

透析中に地震が発生した場合
地震の揺れは長くて1〜4分程度です。
むやみに動くと転倒してケガをしたり、透析の針が抜けてしまう恐れがあり危険です。
➡ベッドに横になっている場合は、
血液回路をしっかり持ちます。
テーブルを足元へ移動させ、布団を頭までおおって落下物でのケガを予防します。
血液回路内の血液をもどす時間的余裕のないときは、緊急に回路から離脱します。方法は以下の通りです。kairo.png
@看護師がそばに行き抜針します。
Aバンドで固定、もしくは患者さまご自身でボタン圧迫していただきます。
Bスタッフの誘導に従って避難場所へ避難してください。

★日頃から止血ベルトを広げてテーブルの上に置いておく習慣をつけましょう。
★起立性低血圧などの血圧変動のある方は起き上がる際に転倒しないよう気を付けてください。
エレベーターは緊急停止するので使えません。階段を使用します。eleverter.png
kurumaisu.png★車いすが必要な方はスタッフが介助するか担架で移動します。
気分の悪い方や血圧低下が心配な方は無理をせずにスタッフに声をかけてください。




災害時の食事管理のポイント
大災害が発生したら、透析を1週間受けられないような最悪の事態も想定しておかなければなりません。透析を受けられない間、食事や水分の管理を普段よりかなり厳しくしなければなりません。
@できるだけカリウムを抑えます。
唇がしびれる、手足に力が入らずがくがくするなどの症状が現れた場合はすぐに透析しなければ心臓が止まる状態です。できるだけ早く透析のできる施設へ行かなければなりません。
A塩分を少なくします。
B水分を減らします。
Cたんぱく質を適度にとります。
Dエネルギーを適度にとります。
★カリウム、塩分、水分は普段の半分から3分の2程度に制限しましょう。
★支給されたお弁当などの佃煮・漬物・塩分の多そうなものは食べないようにします。
★ご飯・パン・ビスケットなどはできるだけ食べましょう。
KNa_etc.png
カリウム・塩分・水分は抑えて、エネルギーはしっかり摂取しましょう!


災害時のような厳しい状況の中でも「食事と水分」を上手に管理すれば、数日間は日常生活を続けることが可能です

非常時持ち出し品のリスト
非常時に備えてリュックサックや手さげ等にまとめておきましょう。

□身体障がい者手帳(コピー)    □保険証(コピー)
□透析条件カード(コピー)     □預金通帳(コピー)
□懐中電灯  □ラジオ   □電池    □現金
□非常食品  □飲料水   □ラップ   □ビニール袋
□紙コップ  □紙皿    □アルミホイル
□下着    □タオル   □手袋または軍手
□ティッシュペーパー   □ウェットティッシュ
□筆記用具  □レジャーシート


mochidashi.png非常用バッグ、定期薬はいつも手の届くところに!透析条件カードと保険証はいつも持ち歩くようにしましょう!
ご家族や病院の連絡先も一緒に保管してくださいね。
posted by じんたろう at 00:00| Comment(0) | 災害対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月21日

痒みについて

痒みの原因の多くは乾燥によるものです中枢性痒み.png
透析を受けている場合、高い頻度で全身にかゆみを生じると言われています。かゆみの原因の多くは乾燥によるものです。透析を続けると汗が出てくる汗腺が委縮して汗が出にくくなり、皮脂が皮膚全体に行き渡らなくなるため乾燥してしまいます。皮膚が乾燥すると外からの刺激に敏感になり、かゆみを感じやすくなるだけでなく、かゆみを伝える神経が皮膚の浅い部分にまで伸びてくるため、さらにかゆみを感じやすくなります。

また、透析患者さんでは、オピオイドペプチドと呼ばれる神経の中にある物質が増加することがあります。これが神経を刺激することで全身のかゆみを感じます。

痒み対策のポイント
適正透析透析中.png
血液中のリンやカルシウム、副甲状腺ホルモン濃度が上がることでもかゆみを引き起こします。そのため、
十分な透析を行い身体にたまった不要な物質を除去することが大切です。リンを抑えた食事も心がけましょう。

皮膚の清潔・保湿
入浴時は皮膚を乾燥させないように、熱すぎるお湯や長時間湯船に浸かるのは避けたほうがよいです。また、体を洗うときは刺激の少ない石鹸やボディソープを使用しましょう。ナイロンタオルは刺激が強いので、柔らかい素材のものか、よく泡立てて手で洗うのがおすすめです。
入浴の後は、保湿剤を塗って皮膚から水分が蒸発するのを防ぎましょう。(お風呂から出て5分以内が目安です。)
痒み対策1.png

薬物療法痒み薬.png
・塗り薬➡保湿剤やかゆみを抑えるもの、ステロイド剤など。
・内服薬➡かゆみの原因となるヒスタミンやアレルギーによる症状を抑える薬。
中枢性のかゆみを抑える薬。など
・注射薬➡かゆみを抑えるものを透析時に投与します。

かゆみの原因はさまざまなものが考えられますので、かゆみを感じたら、まずは当院スタッフにご相談ください。
posted by じんたろう at 11:40| Comment(0) | かゆみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする