2017年12月20日

インフルエンザを予防しよう

インフルエンザ流行の波がやってきた?!

インフルエンザは毎年冬の時期に流行がみられ、早ければ11月から流行が始まります。
インフルエンザは家庭内で感染するだけでなく病院や高齢者施設やディサービスでの感染も多く学校では、学級閉鎖になることもあり、感染力が非常に強いウイルスです。また乳幼児や高齢者、透析患者では重症化することもあります。透析患者さんは、免疫力が低下しているため、インフルエンザについて正しく理解し、早期に予防・治療をすることで感染を広げないよう注意することが重要です。

インフルエンザと風邪はどう違うのか?

<風邪(かぜ症候群)>hello.png
一般的に風邪はさまざまなウイルスによって起こります
ご存じのとおり1年を通してかかります。風邪の多くはノドの痛みや鼻みず、くしゃみ、セキなどの症状が中心で全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、微熱から始まり少しずつ上がることがほとんどです。

<インフルエンザ>
インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによって起こります。ウイルスに感染すると1〜3日の潜伏期間の後、発症します。発症すると38℃以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴です。風邪と同じようにノドの痛みや鼻みず、くしゃみやセキなどの症状も見られます。
お子さんの中にはまれに急性脳症を、ご高齢の方や免疫力の低下している透析患者さんでは肺炎を伴うなど重症となることがあります。

インフルエンザと風邪の違い
インフルエンザ 風邪症候群
冬に流行時期年間を通じて散発的
急激に進行発症ゆるやかに進行
高熱(38℃以上)通常は、微熱(37〜38℃)
全身倦怠感、関節痛、筋肉痛、くしゃみ、セキ、喉痛み、鼻水症状セキ、喉痛み、鼻水
インフルエンザウィルス原因アデノウィルス、コクサッキー


インフルエンザはどうやってうつる?くしゃみ.png
インフルエンザは強い伝染力を持ち、人から人へくしゃみやセキによる飛沫の飛散などで感染し、広い範囲で流行を引き起こします。
インフルエンザは発病前1〜3日および発病してから7日間程度は感染力(他の人にうつる力)があると言われています。
インフルエンザにかかった方のセキやくしゃみなどと共にインフルエンザウイルスが小さな飛沫(しぶき)となって空気中に飛び散ったものを周りの人が吸い込むことや、インフルエンザウイルスがついた手で目や口を触ることで感染します。

ワクチン接種ワクチン.png
インフルエンザワクチンは、インフルエンザの予防と、インフルエンザにかっかた場合の重症化防止に有効と報告されています。

手洗い手洗い.png
流水と石けんによる手洗いはついたインフルエンザウイルスを物理的に除去するため有効な方法です。
インフルエンザに限らず、感染症にかからないための基本的な対策です。WHO(世界保健機関)や日本環境染学会などによると、感染予防には流水と石けんによる手洗いが最も有効であると発表されています。研究によると「15秒の手洗いで菌は10分の1」に「30秒で菌は100分の1」に減少すると言われています。やっていると意外と長い…30秒の手洗いが習慣になるようにしたいですね。しっかり時間をかけて洗い、丁寧に洗い流し、洗った後はタオルは共有せずに水分をしっかり拭き取りましょう。
インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒でも効果が高いため、アルコール製剤による手指衛生も効果があります

マスクの着用マスク.png
インフルエンザの主な感染経路は、セキやくしゃみなど飛沫による感染です。
飛沫を浴びないようにすれば、インフルエンザに感染する確率は大きく減少します。
透析室や職場、ディサービス、リハビリなどで、一緒にいる機会が多い人同士での感染を防ぐことは難しいもの。たとえ感染者であっても全く自覚症状のない(不顕性感染)者や微熱や倦怠感のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気がつかないということも少なくありません。
外出時にはマスクを着用し、人混みや繁華街への外出は控え、室内では加湿器などを使用し適度な湿度(50〜60%)を保つようにしましょう。

セキ エチケット
咳エチケット.png

セキなどの自覚症状がある方は周囲の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。特に感染者がマスクをすることで、感染の拡散を押さえる効果は高いと言われています。
セキやくしゃみが出るときはできるだけマスクをしましょう。とっさのセキやくしゃみの際にはティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないだけでも効果があります。鼻みずや疾などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱へ捨て、手のひらでセキやくしゃみを受け止めたときはすぐに手を洗いましょう。
透析患者さんは、インフルエンザテストを行っても、必ずしも、判定が明確に出るとは限りません。治療薬を使用するかしないかは、インフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状によって異なり、症状などにより、治療薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1〜2日間短縮され、鼻やノドから出るウイルスの量も減少します。しかし症状が出てから2日(48時間)を過ぎて服用を開始した場合十分な効果は期待できません。特に透析患者さんは、よく知られているタミフルというお薬しか使えません。効果的な使用のためには用法や用量、期間(服用する日数)を透析専門のお医者さんにいち早く相談していくことが大切です。
インフル予防.png



インフルエンザにかかったら重要.png
まずは、かかりつけのクリニックへ連絡しましょう。

〇安静にして休養をとりましょう。ガチャピン.png
○特に睡眠を十分取ることが大切です。
○セキやくしゃみなどの症状のある時は
周りの方へうつさないように、マスクを着用しましょう。
○人混みや繁華街への外出を控え、ディサービスや職場に無理に行かないようにしましょう。
インフルエンザにかかった場合の透析は
※ 他の患者さんとは、時間をずらして来院していただきます。
※ 一週間は、個室で透析時間は、4時間となります。
※ 夜間透析の方は、お仕事はお休みしなければ他の同僚にも感染させてしまいますので、昼透析での来院をお願いしています。
※ 透析中にお食事を取られている方は、ご遠慮ください。
posted by じんたろう at 11:19| Comment(0) | インフルエンザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月06日

フットケア

皆さんは足について考えたことはありますか?
ちょっとした傷や軽い痛み程度では放置されがちの足ですが、重篤化すると 生活の質を脅かすとても怖い病変になりかねないのです。

1.足の病気とは?
foot.png・感染、皮膚トラブルが原因となるひび割れ、
タコ,イボ、魚の目、皮膚の水虫
・爪トラブルが原因となる巻き爪、爪の水虫などの
皮膚の疾患
・血液の流れが原因となる静脈血栓症、
下肢静脈瘤、静脈炎
・動脈硬化が原因でおこる
PAD(末梢動脈疾患)があります。





2.PAD とは(末梢動脈疾患)とは?足マッサージ.png
足や手の動脈が動脈硬化によって
狭くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなり
さまざまな症状をひき起こす病気です。
日本では「閉塞性動脈硬化症」もしくは
「慢性動脈閉塞症」と呼ばれている疾患ですが、
海外ではPADという疾患名が一般的です。

3.PADの自覚症状をチェックして見ましょう
@足がつる A足がしびれる B足が冷えやすい
C足や足の指がほてる、冷たい D足がムズムズ
E紙が張り付いた様な感じ F砂利を踏んでいるような感覚

@〜Fのような症状が多いほどPAD のリスクは高まります
他にも…足マッサージ2.png
@痛みや温度を感じにくく、傷ややけどに気づかない
A足の指が曲がってきたり、足全体 の形が変わったりする
B皮膚の乾燥・亀裂が発生する

以上の症状は透析患者さんでは重症化しやすいので十分な注意が必要です





☆大切な足を守るためには☆
ご自身のお手入れ(フットケア)が重要になります。
普段から足に傷を作らない様に注意を払いましょう!
毎日足を観察して小さな変化に気づける様、心がけましょう。

ふっとチェック.png


当院では
月に1回のフットチェック、半年に1回のABI検査(動脈の狭窄、閉塞の程度を調べる検査)を行っています。PADの方は、ABIの検査を随時行っています。
posted by じんたろう at 21:30| Comment(0) | フットケア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月13日

外食について

私たちの生活において、外食や旅行を切り離して考えることはできません。基本的に外食やお弁当で食べてはいけないものはありませんし、旅行もして構いません。つまり、量に注意しながら食べ方を工夫すればいいのです。

外食時の注意点
@食塩摂取量がどうしても多くなってしまいます。resutaurant.png
A肉類や魚類などのたんぱく質や、デザートのフルーツ類などを食べすぎると、カリウムの摂取量が多くなります。
B食前酒などのアルコール類には食欲増進作用もあります。しかし、食塩やたんぱく質の過剰摂取につながる可能性もあります。
C残す勇気を持ちましょう。
Dなじみのお店を作りましょう。

外食やお弁当などで特に気になるのは食塩摂取量です。どうしても美味しくするために濃いめの味付けになっています。
そもそも、どうして食塩制限が必要なのでしょうか? 
透析患者さんには体重・水分制限が不可欠です。ヒトは食塩を摂取すると喉が渇き水分をとりたくなるような体のしくみになっています。食塩8グラムを摂取した場合1リットルの水分が必要なのです。すなわち体重1キログラムの増加です。よって、食塩摂取量のコントロールがとても大切になってくるのです。

食塩摂取量を少なくする工夫
@味付けもオーダーしましょう。salt.png
A味の加減や材料がわかるメニューを。
B外食したら家では減塩。
C自分で塩分の加減ができるメニューを。丼物より定食を。
D鍋料理は塩分が多くなります。
E麺類の汁は残すようにしましょう。
F別の器で塩分を調節。しょうゆ・ソースなどはかけるのではなく、つけて食べましょう。

主な外食・お弁当の上手な食べ方

☆ビーフカレー:ルウに食塩が含まれていますので、ルウを調節しましょう。福神漬けなどの薬味は残しましょう。
☆チャーハン:味付けを薄味にしてもらうように注文しましょう。スープがついている場合は残しましょう。
☆中華丼・親子丼:味付けを薄味にしてもらうように注文しましょう。エネルギー量を減らしたい場合は米飯を残しましょう。
☆天丼:エネルギー量を減らしたい場合は米飯を残すか、エビ 1尾は衣をとって食べましょう。天丼のタレは少なくしてもらいましょう。
☆うな重:小さいものでも80〜100gあります。たんぱく質量に注意しましょう。かば焼きのタレは少なくしてもらいましょう。
定食.png

☆刺身定食:つけ醤油はできるだけ少なくしましょう。漬物、みそ汁は残しましょう。
☆焼魚定食:干物類の焼魚は避けましょう。塩焼きであれば醤油はかけないで食べましょう。漬物、みそ汁は残しましょう。
☆生姜焼定食:肉の脂身は残しましょう。漬物、みそ汁は残しましょう。
 
☆幕の内弁当:煮物類は見た目より食塩量が多いので注意しましょう。醤油やソースは使用せず、漬物は残しましょう。揚げ物類は高エネルギーです。
外食3.png

☆にぎり寿司:つけ醤油はできるだけ少なくしましょう。ガリは残しましょう。
☆ちらし寿司:醤油はできるだけ少なくしましょう。ガリは残しましょう。たんぱく質が多い食事です。
☆ざるそば:つけ汁はできるだけ少なくしましょう。ざるそばのみではエネルギー量が少なく栄養バランスもよくありません。
☆きつねうどん:汁は飲まないようにしましょう。きつねうどんよりも月見うどんの方が、たんぱく質の内容は良くなります。
☆鍋焼きうどん:汁は飲まないようにしましょう。てんぷらは衣が汁を吸収しないうちに食べましょう。かまぼこ、麩、しいたけなどは残したほうが食塩量は少なくなります。
☆ラーメン:ラーメンのみでは栄養バランスがよくありません。五目ラーメンなどにしましょう。汁は飲まないようにしましょう。
☆冷やし中華:めんとたれはあまり混ぜずに食べましょう。
☆スパゲッティー:エネルギー量を減らしたい場合はパスタを残しましょう。
鍋.png
posted by じんたろう at 16:17| Comment(0) | 食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする