2018年10月05日

透析患者さんと便秘

透析治療を受けている患者さんは、さまざまな不快な症状を呈する可能性があります。

その中の一つが「便秘」です。透析治療を受けている患者さんの40%以上の方がなると言われています。

今までの人生の中でも既に便秘の症状に悩まされたことがあるという人 は、その辛さをよく理解していると思います。

〜透析患者さんの便秘はなぜ多いのでしょうか?〜

・大腸の運動が弱い

      運動不足、動脈硬化、ビタミンB(特にパントテン酸など)不足。

・きばれない

    運動不足により腹筋が弱くなっている。

・飲水制限 

    水分をとる量が制限されていることも原因になります。         

・食物繊維の不足 

    カリウムと水分の制限のために食物繊維にとむ野菜類や乳製品、豆類、海藻類を充分に取れないことも原因になっています。

 一日の必要量は10g以上です。      

・腸内細菌の乱れインスリン注射.png

・薬剤の副作用  

   リンを下げる薬(フォスブロック、キックリン)、カリウムを下げる薬(カリメート、アーガメイトゼリー)、コレステロールを下げる薬など

・糖尿病

糖尿病のための自律神経障害


あなたの便秘はどのタイプ?

あなたの便秘はどのタイプでしょうか?スタッフと相談して、対策を考えて行きましょう。

種類

対策

便が固い、ウサギの様な便

水分のとり方にメリハリをつける(透析の間の体重増加は5%以内で!)。冷たい100150ccの水を一気に朝飲み、あとは制限範囲にする、など。

・便を柔らかくする薬(アローゼン、ビーマスなど)を処方してもらう。

・便秘体操をする。(次項参照)

・出口付近の便が固くなりすぎたときに下剤を使うと腸に穴が開く危険があるので、先に浣腸や摘便で塊を取り除く必要があります。

便の量が少ない

・繊維の多い食事をとる。(後に表示)

・サプリメントで食物繊維をとる(事前にご相談して下さい)

便意を催さない

・刺激性下剤を用いる

 

便秘体操を行う‼

腹筋の力が落ちたり、猫背だったりすると、大腸は下がり気味になり、狭い腹腔に押し込められてしまうので腸の動きが悪くなります。そこで、腹筋の強化と悪くなった姿勢の解消が必要になってきます。

座って腹式呼吸【おなかを動かすことで腸が揺さぶられる】腹式呼吸.png

口をややすぼめて、細くゆっくりと息を吐いていきます。 できるだけたくさん息を吐きます。お腹に手をあてて確認すると、おなかもへこんでいくのがわかります。息を吐ききって全身の力を抜くと、一気に息が入ってきます。この時、お腹に手をあて、おなかが膨らんでくることが確認できれば、正しい腹式呼吸をしています。10回以上繰り返します。

上体を左右に動かす【腸が左右に引っ張られる。また、背骨のゆがみをとって、神経の働きを高める】左右運動.png

イスに座り、まず背スジを伸ばし、両手を床と平行に広げてあげ、腰から上を水平に右にずらします。23秒してから元の体勢に戻して、今度は左方向にずらします。肩が傾かないように注意します。両手をあげられない場合は、下ろして行います。その際、肩が下がらないようチェックします。2030回往復繰り返します。

体幹をねじる【わき腹のストレッチで、腸にリズミカルな刺激を】ねじる運動.png

手のひらを正面に向けて両手をあげます。上半身を回した方向で反対側の手のひらに触れます。交互に5回繰り返します。手をあげる代わりにイスの肘受けを握ってもらってもよいでしょう。この運動は肘を伸ばすと簡単に両手は合わさりますが、体はねじれていません。肘は曲げて、肩を動かして体の前にもってくるようにすると効果的にねじれています。

食生活の改善をしてゆきましょう!朝食.png

  • 食物繊維を多くとる
  • 食事量の低下を防ぐ
  • 規則正しい時間に食事を摂る

        特に朝食を取ることが大切です

  • 油脂を摂る(適度な油脂は便の滑りをよくします)
  • 適度の香辛料や酸味類、少量のアルコール、炭酸飲料を摂る

栄養補助食品やサプリメントの利用

おすすめ食品.png

カリウム食物繊維.png

食物繊維や乳酸菌、ビフィズス菌などを含む製品は、排便改善効果が期待できます。ただし、摂取の際はカリウムやリンの量に注意し、どのぐらい含まれているかをあらかじめ確認しましょう。わからないときは、スタッフに相談して下さい。


posted by じんたろう at 17:24| Comment(0) | 便秘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

透析患者さんの便秘

今回は多くの透析患者さんが悩まされている便秘についてのお話です。
〜こんな症状は便秘です〜トイレ.png
・4日以上便通がない
・毎日排便があっても便が出にくい
・便がカチカチに硬い、ウサギの糞のようにコロコロしている
・残便感がある

     2〜3日に1度でも程よい硬さの便がトイレ2.png
    スッキリ出ていれば便秘ではありません

〜なぜ多い透析患者の便秘〜
・飲水制限
・食物繊維の不足
・腸内細菌の乱れ
・薬剤の副作用
・糖尿病
飲水制限.png

食事量の低下、運動不足なども原因になります
食事や飲水制限のある患者にとって便秘を治すのは至難のわざですが日常生活の一工夫で改善したり、下剤の量を減らすことができます

〜便秘を治すポイント〜colon.png
・食生活を改善しよう
 少しでも食物繊維が多くカリウムが少ないものを選ぶ
・トイレを我慢しない
 我慢を繰り返すと次第に便意を感じにくくなります
・朝食後にトイレへ
 決まった時間特に朝食後は、胃腸が強く動き排便が起こりやすい
・起床時に少量の冷たい飲み物を牛乳.png
 特に牛乳は下剤効果が期待できます(乳製品はリンも高いので1日の摂取量を考慮して)
・自分の排便ペースを知ろう
 便意が起こりやすい時間を把握し、ゆっくりトイレに座る習慣(力みすぎると痔の原因となるので注意)
・適度な運動とマッサージで腸に刺激を!体操.png
 腹筋が弱いと便を押し出す力が低下します

食物繊維.png


食生活の改善
  1、食物繊維を多くとる
  2、食事量の低下を防ぐ
  3、規則正しい時間に食事を摂る
  4、油脂を摂る(適度な油脂は便の滑りをよくします)
  5、適度の香辛料や酸味類、アルコール、炭酸飲料を摂る


  それでも改善しない時は下剤の処方や変更などスタッフへご相談ください
  おなかのマッサージも効果的です。
posted by じんたろう at 09:40| Comment(0) | 便秘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月22日

便秘について

今回は透析患者さんの40〜70%の方がなると言われている便秘についてお話します。

便秘の原因
透析患者さんが便秘を起こしやすいのは、次のような原因が考えられます。bennpi-1.png
水分不足…飲水制限や除水の影響で腸内の水分が不足します。
食物繊維不足…高カリウム血症を防止する目的で生野菜や果物を制限しているため、必然的に不足してしまいます。
腸内細菌の乱れ       ・薬剤の副作用
便意の抑制         ・糖尿病

便秘の自覚症状とは?
bennpi2.png


便秘への対応
食物繊維を摂るbennpi4.png
カリウム制限のため、大量に野菜や豆類、芋類などを摂ることができないので食物繊維不足になりがちです。野菜は水さらしや茹でこぼしを行いましょう。
乳酸菌を摂る
乳酸菌飲料での摂取やビフィズス菌等の健康補助食品で補給する方法もあります。
ヨーグルトなど乳製品はリンが多いので、頻度や量を調整しましょう。
内服薬もあるので、スタッフにご相談ください。gezai.png
食事の量は減っていないか見直す
食事の量が減ってくると便の材料も減ります。主食やおかずは減っていませんか?便秘の方は食事の量を振り返ってみましょう。
起床後に冷たい水を飲む ・・・ 冷たい水を飲んで腸の動きを活発にさせましょう。

改善しない場合は…
bennpi5.png下剤の処方・変更など医師やスタッフに相談してください。
また、お腹のマッサージをしたり、ウォーキングなどの運動も効果的です。bennpi6.png
posted by じんたろう at 17:10| Comment(0) | 便秘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする