2013年04月06日

「透析」と「除水」について

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透析導入された患者さんによくある質問で、
「除水が終わったので透析を終了してもいいんじゃないの?」
とよく聞かれることがあります。
そこで『透析と除水の違いについて』お話します。

正常な腎臓の働きとは?kidney.jpg
@体内の水分・塩分の調整
A塩分やカリウムの調整
B老廃物の排泄
C血液をつくるホルモンを放出する
D骨の健康を維持する
E血圧を調整する

透析の治療とは?
@余分な水分と塩分を除去する(除水)
Aカリウム・カルシウム・リン・マグネシウムなどの濃度を調整する
B血液中の老廃物(毒素)を取り除く
C貧血を改善するために注射(ネスプ)を週末に使用し補う
D活性型ビタミンDの不足やカルシウムバランスが正常に保てないことなどにより骨粗鬆症となるため、アルカドール(内服薬)やオキサロール(注射薬)を使用し補う 
E除水をしても血圧が高い場合は、血圧を下げる内服薬を使用する


透析と除水の違いとは?
除水とはその名の通り余分な水分(生理的な塩水)を取り除くことで、尿毒素はほとんど除去されません。
透析では尿毒素がしっかり除去されます。jinnzoukun.jpg

除水が完了しても体に貯まった尿毒素を
少しでも除去するため、透析は続けたほうがよいのです

また、腎臓は1日中休みなく働きますが、血液透析では週3回の短時間で腎臓の代わりをしています。
     腎臓           血液透析
1日      24時間         4〜5時間
1週間   168時間        12〜15時間

腎臓は体に貯まった毒素や水分を長い時間をかけて除去するのに対し、血液透析では短時間での治療しかできません。
カリウムや水分摂取量が多くなれば、心臓に負担がかかったり血圧の変動が激しくなるため倦怠感や筋肉痙攣(クランプ)の原因になります。
キツサのない透析を行うには患者さん自分自身での自己管理が何よりも大切なのです。
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posted by じんたろう at 16:31| Comment(0) | 治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする