
花の香りがそよ風に運ばれてくる候となりました。
今回は、脳血管障害についておはなしをしていきます。
脳血管障害は、脳の血管に起こる病気の総称です。
+------脳梗塞 →→→ 血管が詰まって酸素や栄養が行き渡らなくなり
| 細胞が壊死する。脳卒中の7割を占める。
脳卒中 ↓
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部位により言語/運動障害が生じる。 +------脳出血・くも膜下出血 →→血管が破れる。
@脳梗塞脳卒中の前触れには、視野の一部が欠けたり、ものが二重に見えたり、ろれつが回らない、足元がフラフラするなどの
一過性脳虚血発作があります。
10分前後で収まることが多く、疲れのせいと考えて放置する方も少なくありませんが、3ヶ月以内の脳梗塞発作リスクが高いので要注意です。
糖尿病の…

血糖値が高い状態が長い期間続いていると血管が傷つき、血流が悪化します。血管の壁が傷んだ部分にコレステロールなどが溜まって血管の中が狭くなり、もろくなる動脈硬化です。動脈硬化が進行して動脈がつまってしまうと、そこから先の血流が途絶えてしまい、血液によって栄養分が運ばれなくなり組織が死んでしまいます。脳の動脈でこのような状態が起きるのが脳梗塞です。血糖コントロールがうまくいっていればこうした事態を避けることができます。
脳梗塞の種類
A脳出血 Bクモ膜下出血 
脳出血は、脳卒中の2割をしめます。クモ膜下出血の、発症者の3分の1は死亡、3分の1は社会復帰が困難なほどの後遺症が残る恐ろしい病気です。頭が割れるような頭痛が前兆として起こるのが特徴ですので、すぐに救急車を呼んで病院へ行きましょう。
脳卒中の危険因子生活習慣では…
大量飲酒タバコ…1日平均40本のたばこを吸う人は、吸わない人に比べて4倍も脳卒中で死亡しやすい。
運動不足…食事でとったエネルギーが消費しきれず、肥満につながるばかりか、糖尿病や脂質異常症、高血圧も引き起こす。
肥満…高血圧や糖尿病の原因になるため、間接的に脳卒中の危険因子となる。
症状・病気では…
高血圧・脂質異常症・糖尿病心臓病(心房細動)…心房細動(脈の乱れ)は、心臓の中にできた血のかたまりが血液の流れに乗っていき、脳の血管で詰まって、脳梗塞の原因となる。
脳卒中の予防方法 @ 高血圧から治療をしましょう。

A 糖尿病の治療のコントロールをしていきましょう。
B 不整脈は見つかったらすぐ知らせてください。
C 予防にはタバコをやめる意思を持ちましょう。
D アルコール控えめは薬、過ぎれば毒です。
E 高すぎるコレステロールを見逃さないようにしましょう。
F お食事の塩分・脂肪を控えめにしましょう。
→高血圧の方は、塩分は1日6グラム以内に抑えましょう。
G 体力にあった運動を続けましょう。
H 太りすぎに気をつけましょう。
I 脳卒中が起きたらすぐ病院へ連絡しましょう。
J お薬は勝手に辞めずに相談をしましょう。
透析されている方は、脳血管障害になりやすいようです。
*その理由としては*
[脳梗塞] 原因は動脈硬化です。高血圧が大きく関わっています。動脈硬化は加齢に伴う生理的な変化ですが、透析されている方は変化が著しく、進み具合が早いようです。また、透析前後の体液量の急激な変化が誘因となります。
[脳出血] 危険因子は高血圧です。高血圧の治療が不十分な人に多い傾向があります。
透析されている方の高血圧の原因は水の貯留が関わっています。水の貯留は増加体重を、1日空きで体重の3%、2日空きで体重の5%に抑えていきましょう。
posted by じんたろう at 11:09|
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合併症
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