2019年02月12日

「かゆみ」を知ろう!

今回のテ−マは 「かゆみ」 です。最も多くの方が感じている合併症ではないでしょうか? 「かゆみ」を知り、症状の軽快を目指しましょう。

透析患者のかゆみの原因 (様々な仮説がありますが、主な3項目を挙げます)

1 皮膚の乾燥 (ドライスキン)

dryskin.png

透析による除水や水分制限などにより皮膚への水分供給が低下するため、角層の水分量が全身で低下していきます。また、皮脂や汗の分泌も低下しており、ドライスキンが高頻度に認められます。ドライスキンでは皮膚バリア機能が低下し、かゆみを伝える神経が皮膚の表面近くまで伸びてくるため、外からのわずかな刺激にも皮膚が敏感となり、かゆみを感じやすくなります。

2 腎不全や透析治療による異常

  • 尿毒素の蓄積
  • 透析機械と血液が接触することによりアレルギー反応やかゆみの原因物質が活性化
  • 二次性副甲状腺機能亢進症、リン・カルシウム値の上昇
  • 消毒や針刺し・テープの刺激

3 中枢神経内のかゆみ制御の異常

  ストレスは、かゆみに関与する神経内の制御機能のバランス異常をおこすと考えられています。

かゆみが改善する生活

クリーム塗布.png
  • できるだけ長時間透析を行って、かゆみの原因となる尿毒素を取り除きましょう。
  • 乾燥肌には保湿剤でスキンケアを毎日行って、かゆみを予防しましょう。長くコツコツと続けることが大切です。
  • 保湿剤は入浴後5分以内に、また、入浴しない日の朝や夜の着替えの際などに十分な量を塗りましょう。
  • 熱いお湯・長湯を避け、ゴシゴシこすらないようにしましょう。
  • 皮膚を傷つけないように、爪はこまめに切りましょう。
  • 適度な室温・湿度を心掛けましょう。
  • ストレスをためないようにしましょう。爪切り.png

乾燥肌やかゆみに困ったら、いつでもスタッフに相談されてください

早め早めの対処が大切です。

posted by じんたろう at 14:46| Comment(0) | かゆみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月21日

痒みについて

痒みの原因の多くは乾燥によるものです中枢性痒み.png
透析を受けている場合、高い頻度で全身にかゆみを生じると言われています。かゆみの原因の多くは乾燥によるものです。透析を続けると汗が出てくる汗腺が委縮して汗が出にくくなり、皮脂が皮膚全体に行き渡らなくなるため乾燥してしまいます。皮膚が乾燥すると外からの刺激に敏感になり、かゆみを感じやすくなるだけでなく、かゆみを伝える神経が皮膚の浅い部分にまで伸びてくるため、さらにかゆみを感じやすくなります。

また、透析患者さんでは、オピオイドペプチドと呼ばれる神経の中にある物質が増加することがあります。これが神経を刺激することで全身のかゆみを感じます。

痒み対策のポイント
適正透析透析中.png
血液中のリンやカルシウム、副甲状腺ホルモン濃度が上がることでもかゆみを引き起こします。そのため、
十分な透析を行い身体にたまった不要な物質を除去することが大切です。リンを抑えた食事も心がけましょう。

皮膚の清潔・保湿
入浴時は皮膚を乾燥させないように、熱すぎるお湯や長時間湯船に浸かるのは避けたほうがよいです。また、体を洗うときは刺激の少ない石鹸やボディソープを使用しましょう。ナイロンタオルは刺激が強いので、柔らかい素材のものか、よく泡立てて手で洗うのがおすすめです。
入浴の後は、保湿剤を塗って皮膚から水分が蒸発するのを防ぎましょう。(お風呂から出て5分以内が目安です。)
痒み対策1.png

薬物療法痒み薬.png
・塗り薬➡保湿剤やかゆみを抑えるもの、ステロイド剤など。
・内服薬➡かゆみの原因となるヒスタミンやアレルギーによる症状を抑える薬。
中枢性のかゆみを抑える薬。など
・注射薬➡かゆみを抑えるものを透析時に投与します。

かゆみの原因はさまざまなものが考えられますので、かゆみを感じたら、まずは当院スタッフにご相談ください。
posted by じんたろう at 11:40| Comment(0) | かゆみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月03日

痒み対策

透析治療されている方の合併症の中で最も多いのは皮膚トラブルです。強い弱いがありますが4〜6割の方がかゆみを感じているといわれています。かゆみがひどい場合は生活にも影響していきます。かゆみにはさまざまな原因があります。根本的な原因は不明なものが多く、いろいろな要素が重なり合ってかゆみが引き起こされています。ネフロクリニックではいろんな方向から対応を行っています。

透析中にかゆみがありませんか?
シャント側のテープにかゆみがある時は低刺激のテープに変更や、ガーゼで保護をしたり、針を刺す場所を変更します。
またシャント側にかき傷を作ってしまうと感染の危険があります。
シャント側だけではなく全身にかゆみがある場合は注射や軟膏の処方を行っています。

長く続く強いかゆみですか?
乾燥が引き金になりかゆみが出る場合が多いのでまずスキンケアを行い十分に保湿する必要があります。
正しい基本のスキンケアをおこなっていきましょう。
透析患者さんのかゆみ対策にスキンケアは欠かせません。
さらに、衣・食・住にわたる日常生活の工夫も大切です。

正しい入浴方法
1,やさしく洗うbath.png
石けんをしっかり泡立てて、柔らかいタオルや素手でやさしく洗います。
2,しっかりすすぐ
ぬるめのお湯で十分にすすぎ、しっかりと石けんを洗い流します。
3,熱すぎないお湯で入浴
熱すぎないぬるめのお湯で入浴します。
4,やさしく拭く
やさしく、タオルでおさえるように体をふきます。
5,入浴後すぐに保湿剤
入浴後はすぐに保湿剤を塗ります。
禁止:ごしごし洗い
ナイロンタオルによるごしごし洗いは皮膚を傷つけ、かゆみがひどくなります。
禁止:熱い湯での入浴
熱い湯での入浴や長湯は、皮膚を乾燥させ、かゆみが増します。

保湿剤の上手な塗り方
使用量の目安
軟膏・クリームは人差し指の先から第一関節までmurikata.png
ローションは1円玉大で
およそ手のひら2枚分の面積に塗れます
1、清潔な手で
清潔な手で、保湿財を手にとり、数か所に置きます。
2、薄く伸ばす
手のひら全体で、やさしく薄く伸ばすように塗ります。
3、しっとりすれば適量murikata2.png
塗った後、かろうじて光る程度、肌がしっとりすれば適量です。


日常生活の工夫
○衣肌に合った衣類を
ちくちくするものや、吸湿性の悪い素材の衣類はかゆみを起こすことがあります。肌着は木綿にするとよいですが、着る前に手にとって感触を確かめてみましょう。kayumi.png

○食リンの取りすぎに注意
リンを多く含む食品
そば、玄米、ピーナッツ、骨付き小魚、干物、レバー、ハム、ウインナー、卵黄、
チーズ、牛乳などの乳製品、練り製品、インスタント食品
血液中のリン濃度が高いのもかゆみの原因の一つといわれています。

○住部屋は加湿を
空気が乾燥していると皮膚も乾燥し、かゆみを起こすので、部屋を加湿しましょう。
3Dnurse.png


かゆみでお困りの場合はスタッフにお知らせください。



posted by じんたろう at 09:52| Comment(0) | かゆみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする