2019年07月08日

熱中症

熱中症とは暑い環境で起こる健康障害のことです。

ボード.png

通常の熱中症対策は、塩分と水分をしっかり摂り、暑さを避けることです

しかし、透析患者さんは通常の熱中症対策とは異なります

どうして透析患者さんは通常の熱中症対策とは違うのか…

それは、水分や塩分をしっかり摂ってしまうと血圧上昇、体重増加につながるからです

透析患者さんが熱中症にならないためのチェックリスト

暑さに負けない「基礎体力」をつける

「気温」や「熱中症指数」をチェック

屋外や室内の温度が適切かチェック

水分や塩分の摂りすぎに注意

体重や血圧測定をこまめに行う

屋外の運動や炎天下の活動は避ける

冷却グッズの活用


もしも熱中症になってしまったら

○涼しい所へ行く

○足のつけ根や脇の下を冷やす  

○200ml〜300mlほどのスポーツドリンクを摂る

○意識がないときは救急車を呼ぶ!


水分や塩分制限のある透析患者さんにとって熱中症対策は難しいと思いますが、シャントを守る為、命を守る為にチェックリストを参考に夏を乗り切りましょう

posted by じんたろう at 20:25| Comment(0) | 季節 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月26日

熱中症

透析患者さんの熱中症対策は普通の熱中症対策とは異なる点もあります。

熱中症とは・・・身体の中と外の暑さによって引き起こされる様々な身体の不調の事です。暑熱環境下にさらされる、あるいは運動などによって、体内の水分などのバランスがくずれたり、体内の調整機能が破たんすることで起こる障害の事です。

症状
軽度:めまい・失神・筋肉痛・筋肉の硬直・大量の発汗
中等症:頭痛・気分不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
重症:意識障害・けいれん・手足の運動障害・高体温

熱中症.png


熱中症の予防法
@水分補給をする(一度に飲まずにこまめに水分補給する)熱中症予防.png

A体調を整えておく(体調が悪い時の運動はしない・寝不足、朝食抜き、二日酔い、体調不良の時は体力が回復するまで活動をさける)

B暑さをさける(室温24〜28度になるよう扇風機やエアコンを上手に使う。外出時は日陰を歩く・日傘をさす、帽子をかぶる)

C服装に注意する(汗を吸いやすく、空気を通しやすいもの、色合いも熱を吸収しにくい白色を着用する)

予防2.png


熱中症になったら・・・冷却.png
○暑いところからクーラーの効いた室内や涼しい所に避難し、衣類を緩めて風通しがよくなるようにしましょう。
○大きな動脈(首、わきの下、足のつけ根)を氷で冷やす。
○冷たいスポーツドリンクや食塩の入った冷水を飲ませる。
○筋肉の痙攣や痛みがある場合は、塩分濃度の低下とみられるためスポーツドリンクを100〜200ml補給する

普通の熱中症対策では「塩分と水分をしっかり摂取すること」と「暑さを避けること」が基本となっています。しかし、透析患者さんは体温を調節する能力が低下していますし、尿での水分の排泄が困難なため体に余分な水分が溜まっています。従って、水分や塩分を過剰に摂ってしまうと胸水の貯留や心不全につながります。塩分と水分が同時に摂取できるという理由でスポーツドリンクが普通は有効ですが、透析患者さんは塩分の過剰摂取につながるので下痢・嘔吐・多量の発汗がないのであればあまり飲む必要はないようです。
何よりも予防が大切です。炎天下を避け、暑さを我慢せずクーラーを使いましょう。脱水・熱中症と思ったら自己判断せずクリニックに電話してください。
暑い夏を無事に乗り切りましょう!!
posted by じんたろう at 16:13| Comment(0) | 季節 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月26日

かゆみの原因と対策

冷暖房を使用する夏や冬、特に湿度が低くなる冬期には皮膚の痒みを訴える方が非常に多く、皮膚の痒みは日々の生活に影響します。皮膚の痒みの原因とその対処方法について紹介します。かゆい.png
皮膚の乾燥
皮膚の汗を出す汗腺や皮脂を出す皮脂腺が委縮する為、汗によって、皮脂が皮膚全体に行き渡るのが不十分になります。カサカサになっているとかゆみの大きな原因になります。また、肌が乾燥すると、かゆみを感じる神経が、皮膚表面に伸びてきてさらにかゆみを感じやすくなります。日頃から汗かく習慣をつけましょう。
毒素の蓄積毒素.png
透析効率が悪いと、尿毒素物質の蓄積により、かゆみを感じます。カルシウムやリンが上がると、皮膚に沈着し、頑固なかゆみが起きることがよくあります。また副甲状腺機能亢進症による過剰な副甲状腺ホルモン(PTH)分泌によってもかゆみが増強されます。高リン血症による異所性石灰化を生じた場合も、かゆみの原因となります。
アレルギー反応
血液が透析回路やダイアライザ−など異物に触れることにより、補体の活性化、サイトカインなどの産生が増加します。これらの物質によるアレルギ−によりかゆみを生じることがあります。消毒液、麻酔のテープ、絆創膏、固定用のテープなどが体に合わない場合、かゆみを生じることがあります。
スキンケア
皮膚を清潔にして、乾燥を防ぐことが大切です。体を洗うときは綿のタオルで、石けんをよく泡立ててやさしく洗い、ごしごし擦らないようにしましょう。乾燥肌は皮膚のバリアー機能の障害であり、異物や刺激物質が体内に入りやすい状態です。ナイロンタオルは皮膚に傷をつけてしまうため使用しないようしましょう。石けんを十分すすいだ後、少しぬるめのお湯につかりましょう。入浴後は、かゆみが現時点ではなくても皮膚の乾燥を防ぐため日頃から保湿する習慣をつけましょう。お風呂.png
衣類は、化学繊維やウールは皮膚を刺激します。
肌着は木綿にしましょう。背中などのかゆみには、軽く絞った熱いタオルで拭くと効果的です。拭いた後は必ずかゆみ止めや保湿用の軟膏・クリームを薄く塗りましょう。
 シャント部や穿刺部などがかゆい場合は、冷やすといいでしょう。透析中であれば、透析液の温度を下げることでかゆみが軽くなることがあります。
透析中に痒みの出る場合は、除水による乾燥が多いので、保湿剤を塗布したり、ドライウエイトが低すぎないか検討したりする必要があります。
毒素の除去ダイアライザー.png
かゆみ対策としてもリンを下げることが大事です。痒みを感じるようであれば、検査データのカルシウムやリン、そしてカルシウム・リン積(Ca×P)値を見直してみましょう。それらが高いようであれば、十分な透析を行うことが治療の第一歩です。血流量を上げる、透析時間を長くする、ダイアライザーの膜面積を大きくする、HDFなどを検討し、透析不足を改善するようにします。 
アレルゲンの除去
痒みの原因を取り除くことが必要です。薬剤、透析機器、固定テープ、麻酔のテープ、絆創膏など、可能であれは中止や、他の種類のものに変更します。内服薬としては、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などが使用されています。注射薬としては、ヒシファーゲンが使用されています。
掻いたらダメと思えば思うほどかゆくなります。イライラすると、かゆみが増しますので、気分転換やリラックスをすることで掻きたい気持ちを紛らわせましょう。皮膚を傷つけないように爪を切りましょう。かゆみに対して、自分で判断してむやみに薬をぬり、間違った治療をすると悪化することがあります。かゆみがあれば、気軽にご相談ください。
posted by じんたろう at 16:52| Comment(0) | 季節 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする