2017年03月31日

シャントとは

皆さんご存知の通りシャントとは動脈と静脈を繋ぎ合わせて透析を行うために十分な血流を保つためのものです。近年定型的な「シャント」以外の作成方法が増えてきて、世界共通で「バスキューラアクセス」と呼ばれるようになり、種類は大きく分けて3種類あります。
自己血管内シャント:自分の動脈と静脈をつなぎ合わせたものです
人工血管内シャント:人工血管を自分の動脈と静脈をつなぎ合わせたものです
動脈表在化:深い所にある動脈を、表面近くまで持ち上げて脱血用として使用します

合併症について
狭窄:シャントや血管が狭くなること        
閉塞:血栓などにより血流が遮断されること
感染:シャントが菌により感染を起こすこと
静脈高血圧症:狭窄がおこった時に出来る迂回路がひどく発達すること
血管瘤:血管に出来る瘤(こぶ)のこと
合併症.png


日常生活で気をつけること
@ シャントの腕での血圧測定はしない
A シャントの腕に重いものを掛けたり圧迫したりしない
B シャントの腕で手枕をしたり、睡眠の際に身体の下に敷かない桜.png
C シャントの腕に腕時計はしない
D 透析と透析の間の体重増加を1日あきで3%以内、2日あきで5%以内におさえる
E 透析当日・翌日の注意として
   →針穴からの出血や感染を防止する為、透析後の入浴は避ける

毎日の観察ポイントと異常の見つけ方
理想は1日3回シャントの観察をすることです!しかし、仕事中や外出先ではなかなか難しいですよね…
そんな時でもポイントに注意して観察すると、異常の早期発見が可能になります
 
見る.png□穿刺部が赤く腫れたり膿んでいないか       
□瘤ができていないか(大きくなっていないか)
□手が腫れたり指の色が赤紫色になっていないか 
□腕に傷はないか

聞く.png□ヒューヒューという音になっていないか(狭窄音)     
□ザッザッという音になっていないか(断続音)  
□音が弱くなっていないか
□音が聞こえるか

触る.png
□熱くないか  
□痛みはないか
     

     
       異常を感じたら、クリニックへすぐにお知らせください
posted by じんたろう at 17:19| Comment(0) | シャント管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月31日

シャント管理・感染

シャント(バスキュラーアクセス)とは?
血液透析を行うには、少なくとも一分間に約150〜300㎖の血液をいったん体の外へ出して(脱血)血液を浄化し、体の中に戻します(返血)。そのために腕の血管の動脈と静脈をつなぎ合わせ静脈の血流量を多くした血管のことを「シャント(バスキュラーアクセス)」といいます。シャントが詰まったり血管が細くなったりして血流がとれなくなると、毒素が除去されにくくなり治療効果が悪くなることがあります。
感染症
針を刺した針穴から常在菌などが入って赤くなったり、膿が出たりする事があります。これが進行すると全身感染に至り命に関わる危険があるため、十分な予防が必要です。重症化すると抗生剤の投与による治療や外科処置による排膿などを行う事もあります。透析患者さんは免疫機能が低下しているため、シャント感染を起こしやすくなっています。
〇痛みはありませんか?      〇赤くなっていませんか? 
〇腫れていませんか?       〇排膿はしていませんか?
日頃の確認がとても大切です。シャントを観察する習慣をつけましょう。

シャントの観察   見る・聴く・触る がとても大切です!!
☆見る=シャント肢全体に異常がないか観察します。
    針穴にかさぶたができているか、針穴から膿がでていないか観察!!!

         赤み・かぶれ・湿疹      隆起・凹凸

shunt3.png


☆聴く=聴診器で吻合部から全体を通してシャント音をききます。
   いつもの音はどんな音なのか知っておきましょう♪
 →拍動音や高調音が聞こえる場合はシャント狭窄の異常が考えられます。
☆触る=熱の有無、腫れの程度を観察します。

shunt4.png


★@から順番に吻合部から人差し指、中指の2本でシャントを触ってみましょう
☆シャントの流れをさえぎらないように注意!

普段注意すること
◎シャントの腕をきれいにする(石けんを泡立てて優しく洗い、優しく拭き取りましょう)
◎カット絆をつけっぱなしにしない(針穴にかさぶたができているのを確認する)
◎シャントの腕で腕時計はしない
◎シャントの腕で荷物をかけない
◎シャントの腕で血圧測定しない など

清潔に保ち、傷つけないように注意しましょう。
posted by じんたろう at 10:26| Comment(0) | シャント管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月15日

シャントと低血圧のトラブル対処

今回は自宅でのトラブルの対処方法について2つほどお話していきます。

@シャントからの出血の対処方法シャントおじさん.png
シャントの振動を止めない程度の強さで指先に力を入れ針穴を10分程圧迫する。それでも止まらない場合吻合部と出血部位の間を押さえる。
透析に関係なくシャントの腕からの大量出血(怪我をしたなどの場合)
腕を心臓より高くして近くにいる人に上腕(二の腕)をタオルなどできつく縛ってもらい病院へ連絡してください。

シャントの図.png

(medick HP より引用)

A自宅での血圧低下対処方法低血圧の絵.png
まず、血圧低下に伴う症状として
だるさ・脱力感・あくび・足や手のつり・発汗・耳閉感・翌朝の起きにくい感じがあります。

対処、方法
@下肢を挙げて横になる
A昇圧剤(アメジニウムなど)を飲む
Bポカリスエットなどの水分をとり横になる

それでも血圧が上がらない場合は連絡お願いします。

動物医者.png

posted by じんたろう at 11:23| Comment(0) | シャント管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする