2019年05月14日

血圧低下時の対処について

★血圧低下の原因★

透析時:除水が進むと体液量(循環血液量)が減少し血圧低下が起こりやすくなります。さらに過剰な除水を一度に行うことも心臓への負担となります。

さらに痩せたり太ったりしてドライウェイトが適切でないと除水しすぎてしまうことがあるため血圧が急激に低下します。またダイアライザーを変更することでも血圧低下がみられることがあります。

その他:高齢者や糖尿病がある方、心機能が低下している方、低栄養状態の方などにもよく出現します。

    アルコール摂取・入浴時や入浴後なども起こりやすいため注意してください。

☆症状☆

初期症状・・・欠神(あくび)、動悸、吐き気、倦怠感、冷や汗、便意や尿意などが出現します。

※透析中このような症状が出現したらすぐにスタッフへお伝えください。

重篤な場合にはショックが起こり生命にかかわってきます。

予防

@透析間の塩分水分を控え透析中の総除水の量を少なくすることが大切です。目安としては 1日空きでは体重(ドライウェイト)の3% 2日空きでは5%までです。

(具体的な体重はスタッフにお尋ねください。)

A自宅で一日一回は体重測定を行い体重変化を把握してください。

B透析時間をできるだけ長く確保し除水スピードにゆとりを持たせゆっくり引いていきます。

C血圧低下が続くようであればドライウェイトが適正なのかスタッフと一緒に検討していきましょう。

D透析前に血圧低下予防のため昇圧剤(アメジニウム・エホチールなど)投与の検討をしましょう。

相談.png

💉自宅での血圧低下時の対応💉

  • 昇圧剤(アメジニウム・ドプス・メトリジン)がある方は内服する。
  • ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクを100ml〜200ml 程度摂取し水分・電解質を補う。
  • 体を横にして布団などを丸めて足の下に置き、足を心臓よりも高くし安静にする。

それでも改善しなければ、かかりつけの病院に連絡してください。

※屋外などで急な立ちくらみやふらつきを感じた際は意識消失・転倒の恐れがあるためすぐにその場で座り、症状が落ち着くまで立ち上がらず休んでください。立ち上がる際はゆっくり無理をしないようにしましょう。                

posted by じんたろう at 16:26| Comment(0) | 塩分・水分 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月23日

透析患者さんの塩分と水分

透析患者なぜ塩分を取りすぎるとよくないの?
塩分を多く取りすぎるとナトリウムが体の中に溜まってのどが渇き、水分を多く取ってしまいます。透析患者さんは、塩分や水分を透析によって体外に出すため過剰な水分は、体重増加の原因となります。体重増加により起こる高血圧は心臓への負担を増大させ浮腫にもつながります。

かき氷.png体内に入る1日の水分量=IN
食事の水分:800〜1000ml
代謝水:300ml(食物が体内で燃えたときにできる水)
飲水量(   )ml                

おやじ.png体外に排泄される水=OUT
尿量:(   )ml
便:100ml
不感蒸泄:500ml(呼吸や汗、皮膚から出ていく水)
透析除水量(   )ml

★(  )に数字をあてはめて自分のIN・OUTを知り
1日の飲水量を計算してみましょう!

体外へ排泄される水(ml)―(800〜1000ml+300ml)=1日の飲水量

水分摂取のポイントcoffe.png
お茶を飲むときは熱くして少量を飲む。
小さめの湯のみ、茶碗、コップなどを使用する。
食べ物にも多く水分が含まれているため、汁物や、麺類、鍋物は極力さけましょう。
  尿量(汗などの量)+ 500ml
       を1日の水分摂取量の目安とします。
果物ライン.png

塩分摂取のポイント
塩分8gで約1リットルの水分(体重)が増えてしまいます。
塩分を薄めるために体が水分を吸収するからです。
透析患者さんは、1日約 6g未満 を目安とすることが重要となります。
調味料は目分量ではなく、計量スプーンを利用する習慣をつけましょう。
また、塩分は保存をきかせるため加工食品に多く含まれています
計量匙.png

posted by じんたろう at 09:35| Comment(0) | 塩分・水分 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月31日

水分と塩分の摂取

なぜ水分コントロールが必要なのでしょう?
○透析前の高血圧を防ぐため。heart.png
○心臓や肺に水がたまるのを防いで負担を少なくするため。
○透析の後半に起こる血圧の急な低下を防ぎ、透析を安全に行うため。

★水分摂取のポイント★ase.png
○毎日体重を測って、どのくらい増えているかチェックしましょう。
○1日に飲む水分の量を決めましょう。(1日500ml+尿量)
○食べ物に含まれる水分量にも気をつけてください。
鍋物、汁物、煮物、豆腐などは水分が多いです。
夏場は汗をかきやすいので、発汗量が多い方は水分摂取量を増やしてください。

注意したいのは水分よりも塩分!
           塩分を制する者が水分を制す!!
塩辛いものを食べると喉が渇くことはもちろん、体の中でも水を吸収してしまい、体重増加や血圧上昇、体のむくみにつながります。
私たちの体は、食塩を8g摂取することで体重が1kg増加してしまいます。それは、塩分を摂ると血液中の塩分(ナトリウム)が濃くなり、それを薄めようとして体が水を吸収してしまうからです。
1日の塩分摂取量を5〜6g以内にしましょう。


★塩分制限のポイント★
○汁物を減らしましょう。shiru.png
汁物は1日1回、または1回の量を半分に減らして2回にします。


○めざしや塩鮭などの塩分の多い食材を控えましょう。fishes.png



○ハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわなどの加工食品も塩分が多いためそのまま食べずに他の食材と調理して少量にしましょう。hamu.png



○どの料理にも塩味をつけるのではなく1〜2品にしましょう。salt.png



○味付けには、レモンや酢、唐辛子、カレー粉、ゴマなど塩分を含まないものを利用して味にアクセントをつけましょう。choumiryou.png



○天然だしのうまみを使いましょう。dashi.png
(昆布、かつお、干し椎茸など)顆粒タイプのだしは塩分が含まれているので注意してください。


○調味料は計量スプーンで計量して使います。keiryou.png
無塩しょうゆにはカリウムが入っているので使わないで下さい。出汁わりしょうゆには、塩分やカリウム、リンが少なめのものがありオススメです。



急に薄味にすると食事が美味しく感じず食欲がなくなってしまいます。徐々に塩分を減らして味覚を薄味に慣れさせていきましょう!

食品に含まれる塩分量の計算方法
食品の成分表示に載っているナトリウムの量は、塩分量ではありません(ナトリウムの量≠塩分量)。ちょっとややこしいですが、コンビニのお弁当やスーパーのお惣菜などを選ぶときに、参考にしてみてください。

ナトリウム(mg)×2.54 ÷1000 =塩分量(g)




posted by じんたろう at 11:13| Comment(0) | 塩分・水分 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする