2014年02月08日

心疾患について

今月のテーマは、心疾患についてです。
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透析患者さんの心血管系合併症は、腎不全が発症した時点から始っていて、透析導入時には、40%の患者さんが慢性心疾患をもっていると言われています。

心臓は、人間がいきている限り働き続け、全身に血液を送り、栄養と酸素を供給しています。
心臓は、自分自身にも栄養と酸素が必要でそれが滞ると心臓は働かなくなります。

動脈硬化や石灰化などで血液の流れが悪くなると、心臓に大きな負担がかかり、不整脈が起こりやすくなります。

透析患者さんは、体液過剰(塩分や水分を多く取りすぎた状態)、貧血、シャント、高血圧など、さらに透析によっても心臓に与える負担が大きくなります。

高カリウム血症では、突然死の原因になる脈拍の異常(不整脈)の危険性があります。

心筋梗塞、狭心症・・・心臓に充分血液が行き渡らず酸素不足の状態。
心不全・・・心臓のポンプ機能が低下し血液を全身に送り出せなくなった状態。
心臓弁膜症(心臓には、4つの弁があり、血液が逆流しない働きをしています。)
・・・心臓の弁が完全にふさがらずに逆流し左心房(僧帽弁)、右心房(三尖弁)、左室(大動脈弁)などに血液が滞った状態。

危険因子
高血圧、高脂血症、喫煙、肥満、糖尿病、高尿酸血症、ストレス、運動不足、透析、二次性副甲状腺機能亢進症、高リン血症、カルシウム・リン積上昇による血管石灰化

早期発見が大切
心血管疾患早期発見のための検査は
・心電図、胸部レントゲン、心エコー
・頸動脈内膜・中膜厚を調べる頸動脈エコー・・・簡便で視覚的に動脈硬化の診断が出来る検査です。
・足関節上腕血圧比(ABI)・・・手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化の程度を調べます。
以上の検査を当院では定期的におこなっています。

早期発見も大切、もっと大切なのは予防です!
・禁煙
・バランスのとれた食事
・塩分、水分のコントロール
・心身にストレスを溜めない
・リン、カルシウムのコントロール
・内服薬はきちんと服用する     
・カリウムのコントロール          
・定期的な受診、検査を行いましょう

血管を守り、心臓を守ることが大切です。otafuku.png
自分のためにできることを少しづつ行い、コントロールしていきましょう。
日頃の生活習慣が最も大切です。生活習慣を振り返り、予防に努めましょう。
posted by じんたろう at 16:18| Comment(0) | 心不全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月18日

心疾患について

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心疾患には、不整脈・心不全・虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)等があげられます。心不全は透析患者さんの死亡原因第1位というのは先月お伝えしていましたが、その他の心疾患も上位に上がっている事をご存じでしょうか?
                            
心疾患の原因 
1,リン、カルシウムの管理⇒リンが血管や骨に吸着することにより、骨がもろくなったり、心臓や血管に悪影響を及ぼします。
2,カリウムの管理⇒高カリウム血症が続くと不整脈等の症状を引き起こし、突然死の原因となります。
3,水分、塩分の管理⇒水分、塩分の管理が不十分になると、血圧のコントロールが不良となり心疾患を引き起こします。
4,シャントの管理⇒シャントが閉塞し、心臓に近くなるにつれてシャントの手術をするほど心臓への負担が大きくなります。
5,糖尿病の管理⇒管理が不十分な場合、冠動脈狭窄(心臓の血管)や動脈硬化によって血圧変動が激しくなり心臓に大きな負担を与えます。     

これらの原因を解決するには・・・あじさい.png
・リンやカリウムの摂取に注意し、内服を確実に行ってください。
・塩分の取りすぎに注意し、体重増加を1日空きで3%、2日空きで5%を守りましょう。
・シャント感染やシャント閉塞を起こさないように、日頃からシャントを触り異常を感じたらすぐに病院にお知らせ下さい。
・糖尿病の管理には食事管理と適度な運動が必要です
なにより、動悸や動いた時の息切れ、胸や背中の痛みなどありましたら、すぐにかかりつけの病院へお電話ください。
posted by じんたろう at 11:42| Comment(0) | 心不全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月08日

塩分の上手なコントロール法は?

食塩コントロールの重要性
体の中に食塩を体にいれると調節機能のはたたらきにより水分を体にいれて濃度を調節します。したがって食塩の取りすぎは体の水分を増加させ高血圧を引き起こし、心臓への負担をおおきくさせます。
1日の食塩摂取量は5gにコントロールしましょう。

1) 料理は薄味に
日本人の食事は塩味でおいしさを出す傾向があります。塩分が過剰にならないよう、料理は薄味を心がけましょう。薄味に調理する為には調味料に食塩量を理解し、味付けや調理、食べかたの工夫が必要です。
・調味料の食塩量
1日5g未満に食塩摂取量をコントロールするためには、調味料は目分量ではなく。計量スプーンを利用する習慣をつけましょう。
最近では、減塩タイプの調味料も多数市販されており、容易に食事制限が出来ます。ただし、カリウムを多く含んでいる場合があるためカリウム量のチェックが必要です。

・味付けや調理、食べかたの工夫
酸味(酢、レモン、ゆず)辛味(わさび、マスタード、唐辛子)を利用して料理にメリハリをつける。かつおやいりこなどの旨み成分を活用しましょう。また、ソースや天ぷらなどを食べるときは直接料理にかけるのではなく、つけて食べると量が少なくすみます。

2) 食塩量の多い食品や料理は控えめに
漬物や明太子など塩蔵品や干物、竹輪やハムなどの加工品にも食塩が多く含まれています。スープやみそ汁には、1杯に1〜2gの食塩が含まれています。汁物(麺類も)は控えましょう。外食料理も食塩量が多い傾向にあります。注文時に「薄味にしてほしい」とお願いするのも一つの方法です。

■各種加工食品・調理済み食品・インスタント食品・外食の食塩量
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posted by じんたろう at 09:00| Comment(0) | 心不全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする