2020年01月20日

心不全

透析死因.png透析患者さんは尿が出ないため、水分や塩分が体に溜まりそれを、循環させる心臓には大きな負担がかかって、働きすぎの状態になってしまいます。

働きすぎた心臓は心臓疾患の原因となり、心臓の機能が低下して、最後には心不全に至ります。
心不全は常に透析患者さんの死因の第1位を占めています。

透析患者さんには高血圧や糖尿病の方が多く、血液中のリンやカルシウム濃度に異常が出ることも影響して、動脈硬化が進みやすい状態にあります。動脈硬化が進むと、脳卒中心筋梗塞などさまざまな病気を引き起こします。

これらを予防するには、食事や水分・塩分の過剰摂取をひかえ、心臓に余分な負担をかけないように注意することと、たまった水分や塩分を透析で適切に除去することが必要です。

心臓の過剰な負担を防ぐためには、適切な体重と増加量を守ることが重要です

冬は温かい料理が多くなる季節です。鍋.png
年越しそばやおせち、お雑煮や鍋ものなど、塩分の摂取量が多くなりやすい料理が増えるのが特徴です。
また、鍋ものなどの水分の多い料理を食べる機会も増えますので、食べ方に気をつけながら寒い冬を乗り切りましょう!

水分コントロールのQA

Q1 調理法で水分量は変わる?

水分量は蒸す煮る焼く炒める揚げる の順番で水分が多くなります。
寒い季節は煮物や鍋、シチューなどが多くなります。
連日食べると透析間の体重が増えやすいので、続けて食べることはやめましょう。

Q2 便秘で体重が増えているので、食事制限は気にしなくてよい?トイレ.png

水分制限や透析による除水、食物繊維の摂取不足、リン吸着薬の服用などが影響して、透析患者は便秘になりやすくなっています。1日の排便量は150200g、中2日でも450600gしか体重に影響しません。それ以上の体重増加は、便秘以外に原因があると思われます。
飲水量、食事量、水分の多い食事を食べていないか見直しましょう。

Q3 塩辛いものを食べても水分をとらなければよい?

人の体は食塩を体内に取り込むと浸透圧を下げるために、水を体に取り込もうとします。塩辛いものを食べても、水分をとらなければ大丈夫と思っていても、ほかの食事で水分が多いものを食べるなど、無意識に水分をとっている可能性があります。また、食事の過剰摂取や、水分の取りすぎは血圧の上昇に影響します。

水分を控える工夫

  • 1日の目標水分量を、水筒やペットボトルにいれておく飲水.png
  • 水などをペットボトルに入れて凍らせて溶けた分から少しずつ飲む
  • 今よりもひとまわり、小さなコップや湯飲みに変える
  • 水を飲む代わりにうがいをする(水分量:1520ml/回)や、氷をなめる(水分量:約20ml/)
  • 歯磨きをし、口の内をさっぱりさせる

食事では…

雑煮.png

  • 塩分、水分の多いメニューを控える
  • 清涼飲料水や、甘みの強い菓子類を控える(喉が渇きやすいため)
  • 茹で・蒸し・煮物を減らし、焼き・炒め・揚げ料理を増やす
posted by じんたろう at 16:15| Comment(0) | 心不全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

なぜカリウムを制限する必要があるのか!?

なぜカリウムを制限する必要があるのか!?
カリウムは、重要なミネラルの一つで神経や筋肉の動きを調整しています。低すぎても高すぎても、生命に危険を及ぼすので特に注意が必要です。腎不全では血液の中にたまり高カリウム血症になるために制限が必要です。カリウム値が高くなると、

不整脈ひどい場合には心停止を引き起こすことがあり、大変危険です!!!おせちとK.png

高カリウムの症状には、「口のまわりがしびれる」、「胸が苦しい」、「体がだるい」、などの症状が出現します。カリウムは透析でしか抜くことができません。

カリウムはほとんどの食材に含まれている為、食事をすると多かれ少なかれ体の中に取り込まれてしまいます。しかし調理方法や食品の選び方を考慮した食事をする事でカリウムを減らす事は可能なことです。

カリウムはほとんどの食品に含まれています!

*一日のカリウム摂取量は2,000mg以下におさえましょう*

おせち.png

posted by じんたろう at 16:03| Comment(0) | カリウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする