2019年06月10日

シャント感染と管理

シャント(バスキュラーアクセス)とは?

血液透析を行うには、少なくとも一分間に約150〜300㎖の血液をいったん体の外へ出して(脱血)血液を浄化し、体の中に戻します(返血)。そのために腕の血管の動脈と静脈をつなぎ合わせ静脈の血流量を多くします。このように血流量を多くするために動脈と静脈をつなぎ合わせることを「シャント(短絡)」といいます。シャント静脈が詰まったり血管が細くなったりして血流がとれなくなると、毒素が除去されにくくなり治療効果が悪くなることがあります。

感染症

針を刺した針穴から常在菌などが入って赤くなったり、膿が出たりする事があります。これが進行すると全身感染に至り命に関わる危険があるため、十分な予防が必要です。重症化すると抗生剤の投与による治療や外科処置による排膿などを行う事もあります。透析患者さんは免疫機能が低下しているため、シャント感染を起こしやすいです。

〇痛みはありませんか?         〇赤くなっていませんか? 

〇腫れていませんか?         〇排膿はしていませんか?

日頃の確認がとても大切です。シャントを観察する習慣をつけましょう。


シャントの観察

☆見る=シャント肢全体に異常がないか観察します。

 針穴にかさぶたができているか、針穴から膿がでていないか観察!!!

shunt腫れ.png

☆聴く=聴診器で吻合部から全体を通してシャント音をききます。

 いつもの音はどんな音なのか知っておきましょう

  →拍動音や高調音が聞こえる場合はシャント狭窄が考えられます。

☆触る=熱の有無、腫れの程度を観察します。

shunt拍動.png





★@から順番に吻合部から人差し指、中指の2本でシャントを触ってみましょう

普段注意すること!

◎シャントの腕をきれいにする(石けんを泡立てて優しく洗い、優しく拭き取りましょう)

◎カット絆をつけっぱなしにしない(針穴にかさぶたができているのを確認する)

◎シャントの腕で腕時計はしない

◎シャントの腕で荷物をかけない

◎シャントの腕で血圧測定しない

posted by じんたろう at 15:33| Comment(0) | 心不全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする