2016年08月31日

水分と塩分の摂取

なぜ水分コントロールが必要なのでしょう?
○透析前の高血圧を防ぐため。heart.png
○心臓や肺に水がたまるのを防いで負担を少なくするため。
○透析の後半に起こる血圧の急な低下を防ぎ、透析を安全に行うため。

★水分摂取のポイント★ase.png
○毎日体重を測って、どのくらい増えているかチェックしましょう。
○1日に飲む水分の量を決めましょう。(1日500ml+尿量)
○食べ物に含まれる水分量にも気をつけてください。
鍋物、汁物、煮物、豆腐などは水分が多いです。
夏場は汗をかきやすいので、発汗量が多い方は水分摂取量を増やしてください。

注意したいのは水分よりも塩分!
           塩分を制する者が水分を制す!!
塩辛いものを食べると喉が渇くことはもちろん、体の中でも水を吸収してしまい、体重増加や血圧上昇、体のむくみにつながります。
私たちの体は、食塩を8g摂取することで体重が1kg増加してしまいます。それは、塩分を摂ると血液中の塩分(ナトリウム)が濃くなり、それを薄めようとして体が水を吸収してしまうからです。
1日の塩分摂取量を5〜6g以内にしましょう。


★塩分制限のポイント★
○汁物を減らしましょう。shiru.png
汁物は1日1回、または1回の量を半分に減らして2回にします。


○めざしや塩鮭などの塩分の多い食材を控えましょう。fishes.png



○ハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわなどの加工食品も塩分が多いためそのまま食べずに他の食材と調理して少量にしましょう。hamu.png



○どの料理にも塩味をつけるのではなく1〜2品にしましょう。salt.png



○味付けには、レモンや酢、唐辛子、カレー粉、ゴマなど塩分を含まないものを利用して味にアクセントをつけましょう。choumiryou.png



○天然だしのうまみを使いましょう。dashi.png
(昆布、かつお、干し椎茸など)顆粒タイプのだしは塩分が含まれているので注意してください。


○調味料は計量スプーンで計量して使います。keiryou.png
無塩しょうゆにはカリウムが入っているので使わないで下さい。出汁わりしょうゆには、塩分やカリウム、リンが少なめのものがありオススメです。



急に薄味にすると食事が美味しく感じず食欲がなくなってしまいます。徐々に塩分を減らして味覚を薄味に慣れさせていきましょう!

食品に含まれる塩分量の計算方法
食品の成分表示に載っているナトリウムの量は、塩分量ではありません(ナトリウムの量≠塩分量)。ちょっとややこしいですが、コンビニのお弁当やスーパーのお惣菜などを選ぶときに、参考にしてみてください。

ナトリウム(mg)×2.54 ÷1000 =塩分量(g)




posted by じんたろう at 11:13| Comment(0) | 塩分・水分 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カリウムについて

正常な腎臓はカリウムを調整することができますが腎不全は尿量が減少しカリウムが排泄されずに血液に溜まってしまいます。
透析患者のカリウムの1日摂取量の目安は、1500mg以下です。
カリウム値が高すぎると出現する症状熱中症.png
・手指・唇のしびれ
・体のだるさ
・胸の苦しさ
・心拍数の低下(徐脈)・心停止


下記の理由でカリウムが上昇することもあります。
・カロリー摂取不足
・発熱・感染症 ・消化管出血
・インスリン欠乏症
・降圧剤、狭心症、不整脈で使用しているβ2遮断薬の投与
・透析不足
高カリウム血症の予防nurse5.png
1.野菜やいも類はゆでて、ゆで汁は捨てる。
2.生野菜は細かく切って水にさらす。

カリウムを多く含む食材

K_yasai2.png


内服薬として

血中のカリウム濃度を下げる薬もあります。yakuzaishi.png
ケーキサレート、アーガメイト、カリメイトなど。
旅行に行く前など、スタッフに相談して下さい。
posted by じんたろう at 10:46| Comment(0) | カリウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シャント管理・感染

シャント(バスキュラーアクセス)とは?
血液透析を行うには、少なくとも一分間に約150〜300㎖の血液をいったん体の外へ出して(脱血)血液を浄化し、体の中に戻します(返血)。そのために腕の血管の動脈と静脈をつなぎ合わせ静脈の血流量を多くした血管のことを「シャント(バスキュラーアクセス)」といいます。シャントが詰まったり血管が細くなったりして血流がとれなくなると、毒素が除去されにくくなり治療効果が悪くなることがあります。
感染症
針を刺した針穴から常在菌などが入って赤くなったり、膿が出たりする事があります。これが進行すると全身感染に至り命に関わる危険があるため、十分な予防が必要です。重症化すると抗生剤の投与による治療や外科処置による排膿などを行う事もあります。透析患者さんは免疫機能が低下しているため、シャント感染を起こしやすくなっています。
〇痛みはありませんか?      〇赤くなっていませんか? 
〇腫れていませんか?       〇排膿はしていませんか?
日頃の確認がとても大切です。シャントを観察する習慣をつけましょう。

シャントの観察   見る・聴く・触る がとても大切です!!
☆見る=シャント肢全体に異常がないか観察します。
    針穴にかさぶたができているか、針穴から膿がでていないか観察!!!

         赤み・かぶれ・湿疹      隆起・凹凸

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☆聴く=聴診器で吻合部から全体を通してシャント音をききます。
   いつもの音はどんな音なのか知っておきましょう♪
 →拍動音や高調音が聞こえる場合はシャント狭窄の異常が考えられます。
☆触る=熱の有無、腫れの程度を観察します。

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★@から順番に吻合部から人差し指、中指の2本でシャントを触ってみましょう
☆シャントの流れをさえぎらないように注意!

普段注意すること
◎シャントの腕をきれいにする(石けんを泡立てて優しく洗い、優しく拭き取りましょう)
◎カット絆をつけっぱなしにしない(針穴にかさぶたができているのを確認する)
◎シャントの腕で腕時計はしない
◎シャントの腕で荷物をかけない
◎シャントの腕で血圧測定しない など

清潔に保ち、傷つけないように注意しましょう。
posted by じんたろう at 10:26| Comment(0) | シャント管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする