2020年02月21日

便秘について

透析患者さんの4070%が便秘に悩まされています。

便秘.png便秘とは・・・個人差が大きい為明確には定義出来ませんが、3日以上排がない状態、または毎日排便があっても残便感(腹に便が残っていると感じる)や、排便困難感(便が出しづらいと感じる)がある状態のこと



<透析患者さんの便秘の主な原因>制限.png

1:水分制限

2:透析による除水

3:カリウム制限による野菜不足(食物繊維不足)

4:運動量の低下

5:薬剤性便秘(リン吸着剤やカリウム抑制剤などの副作用)

便秘を放っておくと体の様々な部分に不調(肌荒れ・食欲不振・倦怠感・疲労感・めまい・頭痛・腹痛・腰痛・肩こり・冷え性など)が現れます。どこに症状が現れるかは個人差が大きいですが、便秘が長く続くと症状もひどくなる傾向にあり、場合によっては重大な疾患(虫垂炎・腹膜炎・大腸憩室炎・痔・腸閉塞・腸管穿孔など)を招くこともあり、適切に予防と対策を行っていくことが大切です。

<予防と対策>

  • 運動療法・・・運動によって腸を動かす筋肉を鍛えたり、自律神経を刺激して腸の働きを整える為、適度な運動をする運動.png
  • マッサージ・・・外から腸に刺激をあたえて排便を促す。

マッサージ.png方法:仰向けに寝そべり両膝を立ててお腹に手を置き、おへそを中心に時計回りに円を描くようにゆっくり優しく撫でる。



乳酸菌.pngB食事療法・・・カリウムやリンの量に気を付けながら水溶性食物繊維(こんにゃく・昆布・ひじき・わかめ)、不溶性食物繊維(根菜類・キノコ類・穀類・豆類・イモ類・緑黄色野菜)、乳酸菌(ヨーグルト・糠漬け・味噌)、ビタミンB1(玄米・小麦胚芽・ごま・大豆・豚肉)、ビタミンE(食物油・小麦胚芽・アーモンド・ピーナッツ・卵黄・たらこ)を摂取する。は腸内で潤滑油となって便を出しやすくする効果があります。料理に香辛料や酸味を取り入れると腸に刺激を与えられます。

Cサプリメント・・・食事で摂取することが難しい場合は透析患者さんでも使用できるサプリメントを使用する。

内服.pngD薬物療法・・・医師に相談し透析患者さんが使用できる薬を処方してもらう。

便秘が原因で他の病気を併発することもあります。

たかが便秘と考えずに何かあれば医師や看護師に相談しましょう。

Kと食物繊維表.png勧め食品.png


posted by じんたろう at 09:35| Comment(0) | 便秘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月20日

心不全

透析死因.png透析患者さんは尿が出ないため、水分や塩分が体に溜まりそれを、循環させる心臓には大きな負担がかかって、働きすぎの状態になってしまいます。

働きすぎた心臓は心臓疾患の原因となり、心臓の機能が低下して、最後には心不全に至ります。
心不全は常に透析患者さんの死因の第1位を占めています。

透析患者さんには高血圧や糖尿病の方が多く、血液中のリンやカルシウム濃度に異常が出ることも影響して、動脈硬化が進みやすい状態にあります。動脈硬化が進むと、脳卒中心筋梗塞などさまざまな病気を引き起こします。

これらを予防するには、食事や水分・塩分の過剰摂取をひかえ、心臓に余分な負担をかけないように注意することと、たまった水分や塩分を透析で適切に除去することが必要です。

心臓の過剰な負担を防ぐためには、適切な体重と増加量を守ることが重要です

冬は温かい料理が多くなる季節です。鍋.png
年越しそばやおせち、お雑煮や鍋ものなど、塩分の摂取量が多くなりやすい料理が増えるのが特徴です。
また、鍋ものなどの水分の多い料理を食べる機会も増えますので、食べ方に気をつけながら寒い冬を乗り切りましょう!

水分コントロールのQA

Q1 調理法で水分量は変わる?

水分量は蒸す煮る焼く炒める揚げる の順番で水分が多くなります。
寒い季節は煮物や鍋、シチューなどが多くなります。
連日食べると透析間の体重が増えやすいので、続けて食べることはやめましょう。

Q2 便秘で体重が増えているので、食事制限は気にしなくてよい?トイレ.png

水分制限や透析による除水、食物繊維の摂取不足、リン吸着薬の服用などが影響して、透析患者は便秘になりやすくなっています。1日の排便量は150200g、中2日でも450600gしか体重に影響しません。それ以上の体重増加は、便秘以外に原因があると思われます。
飲水量、食事量、水分の多い食事を食べていないか見直しましょう。

Q3 塩辛いものを食べても水分をとらなければよい?

人の体は食塩を体内に取り込むと浸透圧を下げるために、水を体に取り込もうとします。塩辛いものを食べても、水分をとらなければ大丈夫と思っていても、ほかの食事で水分が多いものを食べるなど、無意識に水分をとっている可能性があります。また、食事の過剰摂取や、水分の取りすぎは血圧の上昇に影響します。

水分を控える工夫

  • 1日の目標水分量を、水筒やペットボトルにいれておく飲水.png
  • 水などをペットボトルに入れて凍らせて溶けた分から少しずつ飲む
  • 今よりもひとまわり、小さなコップや湯飲みに変える
  • 水を飲む代わりにうがいをする(水分量:1520ml/回)や、氷をなめる(水分量:約20ml/)
  • 歯磨きをし、口の内をさっぱりさせる

食事では…

雑煮.png

  • 塩分、水分の多いメニューを控える
  • 清涼飲料水や、甘みの強い菓子類を控える(喉が渇きやすいため)
  • 茹で・蒸し・煮物を減らし、焼き・炒め・揚げ料理を増やす
posted by じんたろう at 16:15| Comment(0) | 心不全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

なぜカリウムを制限する必要があるのか!?

なぜカリウムを制限する必要があるのか!?
カリウムは、重要なミネラルの一つで神経や筋肉の動きを調整しています。低すぎても高すぎても、生命に危険を及ぼすので特に注意が必要です。腎不全では血液の中にたまり高カリウム血症になるために制限が必要です。カリウム値が高くなると、

不整脈ひどい場合には心停止を引き起こすことがあり、大変危険です!!!おせちとK.png

高カリウムの症状には、「口のまわりがしびれる」、「胸が苦しい」、「体がだるい」、などの症状が出現します。カリウムは透析でしか抜くことができません。

カリウムはほとんどの食材に含まれている為、食事をすると多かれ少なかれ体の中に取り込まれてしまいます。しかし調理方法や食品の選び方を考慮した食事をする事でカリウムを減らす事は可能なことです。

カリウムはほとんどの食品に含まれています!

*一日のカリウム摂取量は2,000mg以下におさえましょう*

おせち.png

posted by じんたろう at 16:03| Comment(0) | カリウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする