2019年09月06日

透析患者さんと運動

ウォーキング.png最近、透析患者さんで運動をしている方が元気だという報告があります。透析患者さんは日常的な運動を控えがちで筋肉量も減り運動不足になっている方が少なくありません。そのため体力が低下し血圧や心拍数が安定せず十な透析が行えず、食欲不振から低栄養になる可能性があります。

でも・・・体力は適切な運動・栄養・十分な透析で回復する事が出来るのです。





運動の効果

○最大酸素量の増加(身体全体に酸素が行き渡りやすくなる)体操.png

○貧血の改善

○高血圧や心疾患などの生活習慣病の改善              

○透析中の低血圧予防

○栄養障害の改善

○睡眠の質の改善

○便通の改善

○ストレス解消

○死亡率の低下など

運動を行うことでエネルギー消費が増え筋肉量の増加につながりますが、食事摂取量が少なくエネルギー不足になると痩せて筋肉もつきません。

食事摂取と運動のバランスが大切です。炭水化物.png

エネルギーになる炭水化物、《ご飯やパン餅》と身体をつくるたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品)は過不足なく摂りましょう! 但し、糖尿病がある方はご相談ください。





〜運動の種類〜

大きく分けてレジスタンス運動(筋力トレーニング)と有酸素運動の2種類があります。

両方を組み合わせて行いましょう。

★レジスタンス運動 : 抵抗をかけた状態で行う運動、筋力強化の目的の運動筋トレ.png

頻度     週23回が目安

運動の強さ  続けて1015回行える「ややきつい」くらいの運動

       慣れてきたらセット数を増やしましょう。

運動の例   スクワット・ダンベル体操・ゴムバンドなど


★有酸素運動 : 比較的弱い力で長時間行える運動水泳.png

頻度     週35回が目安

運動の強さ  10分以上続けられる運動

       目標は1日合計20分以上としましょう。

運動の例   ウオーキング(早歩き)自転車こぎ、スイングなど



運動する上での注意

これまで運動習慣のない人がいきなり運動を始めてしまうと心臓、筋肉などに対する負担が強くなってしまいます。

心配な方は医師と相談し運動の頻度や強さ、時間を決めて行って行きましょうバイク.png

posted by じんたろう at 11:56| Comment(0) | 運動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月12日

カリウム制限

なぜカリウムを制限する必要があるの!?
カリウムは、重要なミネラルの一つで神経や筋肉の動きを調整しています。Kマン.png

低すぎても高すぎても、生命に危険を及ぼすので特に注意が必要です。腎不全では、血液の中にカリウムがたまり高カリウム血症になるために

制限が必要です。カリウム値が高くなると不整脈ひどい場合には心停止を引き起こすことがあります。

大変危険です!!!K信号.png

高カリウムの症状には「口のまわりがしびれる」「胸が苦しい」「体がだるい」などの症状が出現します。カリウムは透析でしか抜くことができません。

カリウムはほとんどの食材に含まれている為、食事をすると多かれ少なかれ体の中に取り込まれてしまいます。しかし調理方法や食品の選び方を考慮した食事をする事でカリウムを減らす事は可能な事です。

カリウムを減らす工夫

カリウムは水に溶ける為、食材を切ってから「水にさらす、ゆでる」といった方法で減らすことが出来ます。こうした工夫で、カリウムが20%程度減少します。

ゆでこぼし.png










一般的に、野菜や芋類はカリウムが多いといわれますが、調理の際に、カリウムの多い食品の一部を、カリウムの少ない食品に置き換えるのも有効です。

置き換え.png










食べるタイミング

透析の間隔が1 日空きの時に食べるようにしましょう。

透析の間隔が2 日以上空くと、体内のカリウムの蓄積量が多くなります。

透析の前がおすすめです!増えたカリウムを透析で抜くことができ、体内の貯留時間が短くなります。

採血結果でカリウムが高いときは、@生野菜や果物を控えるAカリウムの摂取量が増えているので、何を食べてカリウムが高くなっているのか、原因を取り除いてから食べるようにしましょう!

K一覧.png


posted by じんたろう at 00:00| Comment(0) | 心不全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月10日

夏場の水分・塩分

そうめん.png夏場に食べやすい食品には、水分が多く含まれる傾向があるため、食品からの水分の取り過ぎには十分ご注意ください。

腎臓の働きの一つに、水分調節があります。余分な水分は尿として体外に排泄し、体内の水分量を一定に保っています。

腎臓が悪くなると、尿量が減少、あるいはまったく出なくなったりするため、体に水分がたまってしまいます。


なぜ水分管理が必要なの…?lemon.png

次の透析までの間に体重増加が多く、体の中に余分な水分が溜まりすぎると透析中や透析後⇒血圧低下・胸痛、腹痛・呼吸困難・不整脈・こむら返り・吐き気などを引き起こしやすくなります。

(体に入る水分)-(体から出る水分)=1日の体重増加量

天秤.png

入る水分と出る水分のつり合いが取れるように管理しましょう!!

標識.png体に溜まった水分は、透析と一緒に除きます。除ける水の量にも目安があります。増えた分をすべて引けるとは限りません。  

除ける水の量は、ドライウエイト(設定体重)で決まります。自分のDWを知っていますか?



☆DW(ドライウエイト)とは?

血圧が安定している、むくみがない、体調が良い、

心胸比が大きくない(CTR=心臓の大きさ50〜53%以下)

などを参考に決める透析用の体重のことです。

スタッフ.png


 体重増加をドライウェイトの1日あきで3% 2日あきで5%にまでを心がけて調整しましょう。




除水が体に及ぼす影響       

ドライウエイトの3%以内  → 透析中、透析後も特に問題なし!!     

3〜5%以内 → 透析中に血圧が下がる、手や足がつったりする。      

5〜10% → 透析中に血圧がさがる、体がだるい、気分が悪い

        透析後、立った時にふらつき転倒する、シャントが詰まる。     

★水分制限の工夫★

  • 水分を多く含む食品を覚え、食べ過ぎないようにする。かき氷.png

(果物、野菜、豆腐、こんにゃく、プリン、ゼリー、アイスクリーム、鍋物、麺類、おかゆ、雑炊)

  • のどが乾いた時は氷を口に含む、冷たい水でうがいをする、熱いお茶を飲むことによって、口の中をすっきりさせる。
  • 湯呑やコップは小さいものを使う。
posted by じんたろう at 16:56| Comment(0) | 塩分・水分 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする