2019年07月08日

熱中症

熱中症とは暑い環境で起こる健康障害のことです。

ボード.png

通常の熱中症対策は、塩分と水分をしっかり摂り、暑さを避けることです

しかし、透析患者さんは通常の熱中症対策とは異なります

どうして透析患者さんは通常の熱中症対策とは違うのか…

それは、水分や塩分をしっかり摂ってしまうと血圧上昇、体重増加につながるからです

透析患者さんが熱中症にならないためのチェックリスト

暑さに負けない「基礎体力」をつける

「気温」や「熱中症指数」をチェック

屋外や室内の温度が適切かチェック

水分や塩分の摂りすぎに注意

体重や血圧測定をこまめに行う

屋外の運動や炎天下の活動は避ける

冷却グッズの活用


もしも熱中症になってしまったら

○涼しい所へ行く

○足のつけ根や脇の下を冷やす  

○200ml〜300mlほどのスポーツドリンクを摂る

○意識がないときは救急車を呼ぶ!


水分や塩分制限のある透析患者さんにとって熱中症対策は難しいと思いますが、シャントを守る為、命を守る為にチェックリストを参考に夏を乗り切りましょう

posted by じんたろう at 20:25| Comment(0) | 季節 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月10日

シャント感染と管理

シャント(バスキュラーアクセス)とは?

血液透析を行うには、少なくとも一分間に約150〜300㎖の血液をいったん体の外へ出して(脱血)血液を浄化し、体の中に戻します(返血)。そのために腕の血管の動脈と静脈をつなぎ合わせ静脈の血流量を多くします。このように血流量を多くするために動脈と静脈をつなぎ合わせることを「シャント(短絡)」といいます。シャント静脈が詰まったり血管が細くなったりして血流がとれなくなると、毒素が除去されにくくなり治療効果が悪くなることがあります。

感染症

針を刺した針穴から常在菌などが入って赤くなったり、膿が出たりする事があります。これが進行すると全身感染に至り命に関わる危険があるため、十分な予防が必要です。重症化すると抗生剤の投与による治療や外科処置による排膿などを行う事もあります。透析患者さんは免疫機能が低下しているため、シャント感染を起こしやすいです。

〇痛みはありませんか?         〇赤くなっていませんか? 

〇腫れていませんか?         〇排膿はしていませんか?

日頃の確認がとても大切です。シャントを観察する習慣をつけましょう。


シャントの観察

☆見る=シャント肢全体に異常がないか観察します。

 針穴にかさぶたができているか、針穴から膿がでていないか観察!!!

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☆聴く=聴診器で吻合部から全体を通してシャント音をききます。

 いつもの音はどんな音なのか知っておきましょう

  →拍動音や高調音が聞こえる場合はシャント狭窄が考えられます。

☆触る=熱の有無、腫れの程度を観察します。

shunt拍動.png





★@から順番に吻合部から人差し指、中指の2本でシャントを触ってみましょう

普段注意すること!

◎シャントの腕をきれいにする(石けんを泡立てて優しく洗い、優しく拭き取りましょう)

◎カット絆をつけっぱなしにしない(針穴にかさぶたができているのを確認する)

◎シャントの腕で腕時計はしない

◎シャントの腕で荷物をかけない

◎シャントの腕で血圧測定しない

posted by じんたろう at 15:33| Comment(0) | 心不全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月14日

血圧低下時の対処について

★血圧低下の原因★

透析時:除水が進むと体液量(循環血液量)が減少し血圧低下が起こりやすくなります。さらに過剰な除水を一度に行うことも心臓への負担となります。

さらに痩せたり太ったりしてドライウェイトが適切でないと除水しすぎてしまうことがあるため血圧が急激に低下します。またダイアライザーを変更することでも血圧低下がみられることがあります。

その他:高齢者や糖尿病がある方、心機能が低下している方、低栄養状態の方などにもよく出現します。

    アルコール摂取・入浴時や入浴後なども起こりやすいため注意してください。

☆症状☆

初期症状・・・欠神(あくび)、動悸、吐き気、倦怠感、冷や汗、便意や尿意などが出現します。

※透析中このような症状が出現したらすぐにスタッフへお伝えください。

重篤な場合にはショックが起こり生命にかかわってきます。

予防

@透析間の塩分水分を控え透析中の総除水の量を少なくすることが大切です。目安としては 1日空きでは体重(ドライウェイト)の3% 2日空きでは5%までです。

(具体的な体重はスタッフにお尋ねください。)

A自宅で一日一回は体重測定を行い体重変化を把握してください。

B透析時間をできるだけ長く確保し除水スピードにゆとりを持たせゆっくり引いていきます。

C血圧低下が続くようであればドライウェイトが適正なのかスタッフと一緒に検討していきましょう。

D透析前に血圧低下予防のため昇圧剤(アメジニウム・エホチールなど)投与の検討をしましょう。

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💉自宅での血圧低下時の対応💉

  • 昇圧剤(アメジニウム・ドプス・メトリジン)がある方は内服する。
  • ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクを100ml〜200ml 程度摂取し水分・電解質を補う。
  • 体を横にして布団などを丸めて足の下に置き、足を心臓よりも高くし安静にする。

それでも改善しなければ、かかりつけの病院に連絡してください。

※屋外などで急な立ちくらみやふらつきを感じた際は意識消失・転倒の恐れがあるためすぐにその場で座り、症状が落ち着くまで立ち上がらず休んでください。立ち上がる際はゆっくり無理をしないようにしましょう。                

posted by じんたろう at 16:26| Comment(0) | 塩分・水分 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする